27.03.31 ど う さ ん NO.751
. 例の金さん・銀さんは双子ではなくて3つ子でした。 実は妹の銅さんがいたのです。 でも、彼女
たちが産まれたころはまだまだ封建的な時代でして、人間が一度のお産で2人も子供を産むなんて・・・
畜生腹だと忌み嫌われていたために、ふつうは双子が産まれたらそのうちの一人は、産婆さんの手で
そっとどこかに里子に出されたものでした。
・・・で銅さんはかわいそうに、お母さんのオッパイの温かさも知らないうちに里子に出されたのでした。
そういえば、三笠宮殿下も双子(2卵性)でして、妹さんは生まれて間もなく、京都の去るお寺さんの養女
に出され、数奇な運命をたどられたという「本」が出版されていました。
皇室でさえそういうしきたりがありましたから、まして庶民のしかも3つ子となるとそうそう簡単に貰い手も
なく、やむなく銀さんは金さんと一緒に差別と偏見の中で、お母さんに育てられたのでした。
ところが、100歳になって大ブレイクして有名人になり、その時なって「そういえば私たちには銅ちゃんと
いう妹がいたんだわね」「もしかどこかで元気に生きて暮らしているのなら名乗り出ておいでよ・・」と新聞
に載せたのです。 本当に。
ところが、なぜかというか・やはりというか「銅さん」は名乗り出て来なかった。 なぜなら、そもそも銅さ
んなんて初めから居なかったのです。 東京新聞がちょっとふざけて「エイプリルフール」の記事として載
せたのでした。 新聞がウソを書くとはケシカラン!という非難が轟轟と寄せられたと言いますが、
いいじゃないですか、新聞はいつもウソばかり書いてるんですから。