27.06.17 A さ ん へ 2 NO.828
翻って、恥ずかしながら私の場合、自分は15歳中卒で劣悪な環境条件・退屈極まりない単純労
しかも低賃金労働に従事して、生活費や夜学の学費を稼がなければならない境遇だったことから、
子どもにだけはそういう経験はさせたくない一心で、夫婦友働きで頑張って2人の子供を何とか大学
を卒業させることが出来ました。
ところが、彼らが就職した会社は人事使い捨ての会社だった(昔はそんな会社はあまりなかった)こ
とから、あっさり退職して以来あとは転々流転の浪人稼業。 一人は何とか食える職にありつきまし
たが、残る一人はか細い親の脛を齧らないと生活が成り立たない境遇から抜け出られない。
でも、そういう若者って我が家だけではないように思います。
はなはだしきは、親の年金を「アテ」にして、40過ぎても親にパラサイトしないでは生きて行けない若
者が多いことに気づきます。 「本人の努力が足りないんだ!」とか「怠けている!」などと、私たちの
年代の人は言いますが、そうではありません。 まともな仕事や会社がないのです。
脱法ハーブに伴う無謀な交通事故や秋葉原の無差別大量殺傷事件の犯人は、もちろんは犯人たち
が「則」を逸脱した許せない者であることは当然ですが、やるせない疎外感や・こんなにみじめになっ
てしまった格差社会に嫌悪して、刃を過向けた事件だったのではないかと思うのです。
つづく・・・