30.04.21 ふ る さ と NO.1866
「故郷は遠くにありて思うもの」・・・寄るもさわるもバラの花。たしか、小林一茶の句
でしたかな? 茶の句にはいつも一種の皮肉が込められているのではないかと思います。
故郷は帰るものではない。 遠くにいて懐かしむだけでいいのだ。
実際に帰郷するとバラの花のように周囲からはからはチクチクした「イジメ」を受けたり、
冷やな目で見られるのだ・・・と言う意思が込められている。
雀の子 そこのけそこのけ お馬が通る は、おまえなんかの雑魚がその辺をちょろちょろ
するな目障りだ、日のあたるお偉方が通るんだ・・・
だからそこのけそこのけ・・・という意味。
反骨の精神力は大したものです。 反骨と言えば「鶴 彬」がいます。
軍国主義華やかな時代、お国のために命をささげることが美談だった時代に「ドキッ」とする
ような尖鋭な句を残している。
「手と足を もいだ丸太に して帰し」 傷痍軍人のこと。
この句しかし知りませんでしたが、数えきれないほどの作品を残しています。