雨宮智彦のブログ 2 宇宙・人間・古代・日記 

浜松市の1市民として、宇宙・古代・哲学から人間までを調べ考えるブログです。2020年10月より第Ⅱ期を始めました。

戦争と平和 5 浜松基地救難隊UHー60Jの発見のための具体的提案

2017年10月20日 17時07分05秒 | 戦争と平和


戦争と平和 5 浜松基地救難隊UHー60Jの発見のための具体的提案

 航空自衛隊浜地基地の救難ヘリ UHー60J1機が遠州灘の浜松基地の南30キロ付近で行方不明となった。10月17日午後6時頃というから、いま20日の夕方、3日間72時間が経った。

 現在、海上と空中と陸上の3箇所から探しているようだが、もう1箇所、海中から海底の捜索をすべき時だと思います。

 早くご遺体を発見するために。海底捜索の機材が海上自衛隊や日本の関係機関にはあるはずだと思う。

 UHー60Jは5分前の定時連絡後、まったく異常の連絡なしに消息を絶ったから、訓練内容から見て、突然、海面に墜落したものと見るべきだと思う。

 遠州灘の海底にヘリは沈んでいる。遺体もそこにいると考えるべきだと思う。

 自衛隊など関係機関の具体化を望みます。

 10月20日(金)午後5時5分。


戦争と平和 4 米空軍がB-1Bをたびたび日本海に飛ばすわけ

2017年10月11日 21時51分01秒 | 戦争と平和


戦争と平和 4 米空軍がB-1Bをたびたび日本海に飛ばすわけ

 アメリカ軍は、グアム基地のB-1Bを日本海で北朝鮮近くの空に、何度も飛ばしている。

 これは、訓練のためだけか?

 おそらく北朝鮮軍がこれを攻撃してくれることを秘かに期待する、挑発の意味があるのではないのか。

 アメリカは伝統的に「開戦したい時、相手に先に撃たせる」政策だ。太平洋戦争の時の真珠湾、朝鮮戦争の時の38度線、ベトナム戦争の時のトンキン湾事件、湾岸戦争でのクウエート侵略容認、アフガン=アメリカ戦争の9/11などなど。

 これらのアメリカの政策には説明が必要だろうから、別途書く。

 現状では、アメリカ国民も武力行使には賛成多数ではない。

 わざわざ北朝鮮近くの空を飛行して見せるのは、単なる訓練とは思えない。

 北朝鮮軍の地対空ミサイルの射程内に、わざわざ入っているのでは、ないだろうか。

 


戦争と平和 3 10月7日(土) 空自小松基地に米軍F-16着陸

2017年10月10日 12時11分18秒 | 戦争と平和


戦争と平和 3 10月7日(土) 空自小松基地に米軍F-16着陸

 報道各紙によれば、午後1時10分ごろ、航空自衛隊小松基地(民間空港と共用)で青森県三沢市の米軍三沢基地のFー16戦闘機3機が緊急着陸しました。このため、民間機1機に約5分の到着遅れが出ました。

 推定では3機のうち1機のFー16にエンジントラブルがあったようです。

 航空自衛隊は「トラブルの詳しい原因や飛行目的など米軍の運用に関わることは答える立場にない」と言っています。

 3機が飛び立ったかどうか、まだ不明(9日午後5時現在)。

 この米軍Fー16戦闘機3機は、九州・築城基地での「米軍再編に係る三沢飛行場から築城基地への訓練移転に関する訓練」(9月30日(土)~10月7日(土))に10月7日まで参加した機体6機のうち3機という推測が成り立ちます。

 このことは報道では触れられていません。

 以下、防衛省発表。

「米軍再編に係る三沢飛行場から築城基地への訓練移転に関する訓練計画概要について
平成29年9月22日
防衛省

 米軍再編に係る三沢飛行場から築城基地への訓練移転(共同訓練)に関する訓練計画概要について、以下のとおりとなりましたので、お知らせします。

 今回で訓練移転は82回目(国内48回、グアム等34回)となり、国内への訓練移転は、平成18年5月の再編実施のための日米のロードマップに基づき、二国間の相互運用性の向上及び米軍飛行場の周辺地域における訓練活動の影響を軽減するために行われるものです。
◯ 期間:
平成29年9月30日(土)~10月7日(土)
(ただし、土、日曜日は、訓練を行わない。)

◯ 参加部隊:

〔米軍〕
第35戦闘航空団(三沢)

〔航空自衛隊〕
第8航空団(築城)、西部航空警戒管制団(春日)

◯ 使用基地:
築城基地

◯ 演練項目:
戦闘機戦闘訓練等

◯ 使用訓練空域:
九州北方空域及び九州西方空域

◯ 参加規模:
タイプⅡ
〔米軍〕
F-16×6機程度、人員100名程度
〔航空自衛隊〕
F-2×4機程度

※ 本内容については、今後、変更される場合があります。

以上」

 


戦争と平和 2 「ピース日記 10月6日(金) 「平和新聞」誤植訂正」

2017年10月08日 14時41分56秒 | 戦争と平和


 戦争と平和 2 「ピース日記 10月6日(金) 「平和新聞」誤植訂正」

 「平和新聞」は日本で唯一の個人加盟の平和運動組織である日本平和委員会の新聞で月3回刊行です。

 その10月5日号に間違いがありました(たぶん)ので、東京の日本平和委員会へ電話しておきました。

 その(3)面です。大きな写真が掲載されていて、米空軍のBー1B爆撃機が2機、岩国海兵隊のF35Bが2機写っています。

 問題はもう1種類、真ん中に写っている戦闘機2機です。写真の見出しには「自衛隊のF2戦闘機」と明記されているのに、写真に写っているのは、明らかに「F-15」です。写真からは日本のものか、韓国のものかは、わかりません。

 いずれにしろ航空知識が薄いことから原因で起きたミスだと思います。次号で訂正されるかどうかは、注目です。

 「平和新聞」は、毎月400円、郵送の方は月80円プラス。誰でも読めます。
     


戦争と平和 1  はじめに

2017年10月08日 14時37分44秒 | 戦争と平和


戦争と平和 1 はじめに

 新たに「雨宮智彦のブログ」で独立に、この「戦争と平和」を始めることにした。

 やはり、戦争と平和の問題は、ボクの20代の若い頃からの、半ば専門、仕方なく専門でやってきた。古代史のように100%喜んで専門ではないのだが。

 「ピース浜松 市民の平和ブログ」と共に、長く続くようにしたい。ほぼ公式ブログ「ピース浜松」とは補完の関係にある。

 


9月15日の安部首相が北朝鮮のミサイル発射に対してのコメントについて (2)

2017年09月18日 13時33分36秒 | 戦争と平和
9月15日の安部首相が北朝鮮のミサイル発射に対してのコメントについて (2)

日本国民のとるべき態度

前回、次のように書きました。(一部引用)

「9月15日、安部首相が北朝鮮のミサイル発射に対してコメントを出しました。興味深いので、精しく読みました。

 以下は、その短い全文です。

「先般の国連決議で示された国際社会の一致した平和的解決への強い意志を踏みにじり、北朝鮮が再びこのような暴挙を行なったことは断じて容認できません。安保理に対して緊急会合の開催を要請します。

世界の平和を脅かす北朝鮮の危険な挑発行為に対して国際社会で団結して一致して、明確なメッセージを発しなければなりません。今こそ国際社会の団結が求められています。

先般の制裁決議を完全に履行しなければならないことが改めて明らかになりました。北朝鮮がこの道をさらに進めば、明るい未来はない、そのことを北朝鮮に理解させなければなりません。

今回も日本政府は、ミサイル発射直後からミサイルの動きを完全に把握をしており、万全の態勢をとっておりました。引き続き強固な日米同盟のもと、緊張感をもって国民の安全安心の確保に万全を期してまいります。」

 これを読む限りでは「日本国民のとるべき態度」について何も語ってはいないようです。

 しかし、Jアラートやマスコミの反応をみるかぎり「日本国民はミサイルが発射されたら、Jアラートが出された地域の住民は、すべて慌ててできたら地下へ避難せよ。」というのが公式の態度のような気がします。

 しかし、これはまったくの誤りだと思います。しかも日本政府の公式の態度とも、たぶん矛盾する。

 これは、北朝鮮がミサイル発射しても、自分の町や近隣の軍事基地を狙っている以外は、すべて無視して、それがないかのごとく、泰然自若として対応せよ。

 テレビが臨時番組やるなどはやめて、すべて通常の対応をとるべきです。それが北朝鮮の脅迫への正しい対応だと思います。

 まだ、菅官房長官など他の政府人のコメントを参照できれば、この続きを書きます。

 一応、この項は終わり。

9月15日の安部首相が北朝鮮のミサイル発射に対してのコメントについて

2017年09月16日 05時36分58秒 | 戦争と平和

9月15日の安部首相が北朝鮮のミサイル発射に対してのコメントについて


 9月15日、安部首相が北朝鮮のミサイル発射に対してコメントを出しました。興味深いので、精しく読みました。

 以下は、その短い全文です。

「先般の国連決議で示された国際社会の一致した平和的解決への強い意志を踏みにじり、北朝鮮が再びこのような暴挙を行なったことは断じて容認できません。安保理に対して緊急会合の開催を要請します。

世界の平和を脅かす北朝鮮の危険な挑発行為に対して国際社会で団結して一致して、明確なメッセージを発しなければなりません。今こそ国際社会の団結が求められています。

先般の制裁決議を完全に履行しなければならないことが改めて明らかになりました。北朝鮮がこの道をさらに進めば、明るい未来はない、そのことを北朝鮮に理解させなければなりません。

今回も日本政府は、ミサイル発射直後からミサイルの動きを完全に把握をしており、万全の態勢をとっておりました。引き続き強固な日米同盟のもと、緊張感をもって国民の安全安心の確保に万全を期してまいります。」

 面白いのは、以下の部分です。

 「北朝鮮がこの道をさらに進めば、明るい未来はない、そのことを北朝鮮に理解させなければなりません。」

 つけくわえるべきものも、引くべきものもなにもない、正しい文章だと思います。ただし、その具体的方法を安部さんは言っていない。

 「そのことを北朝鮮に理解させなければなりません」が、どうやって「北朝鮮がこの道をさらに進めば、明るい未来はない、そのことを北朝鮮に理解させ」ればいいのか。

 そのためには「圧力」だけで「対話」は、いらないのでしょうか。

 「圧力」だけで「理解させ」るというのは、つまり「対話」をして、物事を説明して道理で「理解させ」るのではないということでしょう。違いますか?

 これは、「理解させ」るということを、安部さんは、相手を言いなりにすることと思っている。

 相手を屈服させるための圧力と思っているのでは、ないでしょうか。

 安部さんにとっては、世界というものは対等平等な個人と対等平等な国家で構成するものではなくて、強い個人が弱い個人を言いなりにする、強い国家が弱い国家を言いなりにする、そういう世界を考えている気がします。

 だからこそ「圧力」をかけて屈服させる局面と、「対話」という屈服した相手を言いなりにする局面とに分かれてしまう。

 ボクは「対話」の局面は四六時中、続くものだと思います。「対話しなくてもいい局面」などというもは、ないと思います。

 

 

戦争と平和のお知らせ 富士演習場に「米オスプレイ」訓練また中止

2015年02月26日 19時15分57秒 | 戦争と平和

戦争と平和のお知らせ 富士演習場に「米オスプレイ」訓練また中止

 2月末に北富士・東富士演習場に飛来し訓練予定の沖縄米海兵隊ヘリ「オスプレイ(みさご)」がまた飛来中止。

 何を目的・原因として、これだけ「訓練発表 → 飛来中止」を繰り返すのでしょうか?これだけ「フェイント」「フェイク」「やる気のなさ加減」をしているのでしょうか?

 「天候悪化」というのですが、沖縄でも富士でも、天候「悪化」しているようには思えません。それに、ちょっとの雨ぐらいで「戦闘中止」するようでは「戦争訓練」にはならないでしょう。

 何回もの偽装訓練のなかに本物の訓練を混ぜておくとか。

 調査・研究してみましょう。

 


戦争と平和のお知らせ オスプレイが2月末、北富士・東富士演習場に飛来

2015年02月19日 18時19分38秒 | 戦争と平和

オスプレイが2月末、北富士・東富士演習場飛来のお知らせ

 静岡県平和委員会からの情報です。
 
 米沖縄海兵隊のヘリ・オスプレイが北富士演習場・東富士演習場に飛来します。期間は2月23日(月)から28日(土)までの毎日午後1時から夜9時半までの時間帯です。

 静岡県平和委員会は、県下の各地域平和委員会に「監視活動・抗議行動」への参加をよびかけています。

 監視行動は3個所の定点観測と移動観測地でおこないます。集合は午後1時に、御殿場市桜公園駐車場へ。

 参加希望者は静岡県平和委員会(054-253-1854)へご相談ください。

   ☆

 昨年、第1回の富士飛来があってから、何回もオスプレイの訓練予定発表⇒中止を繰り返したのはなぜでしょうか。ほんとうに「計画」、なんらかの事情で「中止」だったのか、それとも反対運動を疲れさせて勢いをそぐための「フェイク」だったのでしょうか。

 実際に、どれくらいの「訓練」が必要なのか、という「目標」はあるはずです。闇雲に訓練をしているわけではないと思いますが。


戦争と平和の本 2 こうの史代さん著『この世界の片隅に 上』

2014年08月03日 11時52分43秒 | 戦争と平和

戦争と平和の本 2 こうの史代さん著『この世界の片隅に 上』<アクション・コミックス>、双葉社、2008年2月12日第1刷~2009年8月10日第8刷、定価648円+消費税


 戦争中の広島、海苔をつくる家で育った、絵の好きな主人公・浦野すずさんの少女時代からの物語マンガです。
 昭和9年1月の設定の「冬の記憶」に始まり「大潮の頃」「波のうさぎ」と少女時代を描きます。
 
 昭和18年12月から「この世界の片隅で」が始まり、すずさんは、広島から30キロの呉市の北条周作さんに嫁ぎます。
 戦時下ではあるけれど、上巻では、夫と両親、義姉と娘の幸せなくらしが続きます。
 
 戦時下の非常食用の草花をすずさんはスケッチして書き付けます。
 「たねつけばな 辛い」「たんぽぽ にがい」「かたばみ 酸い」「はこべ 甘い」
 「楠公飯」というのも、しんどいというか、切ないですね。
 
 こうの史代さんの、優しい描線、ほのぼのとした感じが好きです。
 けなげな主人公のすずさんは、こうのさんの性格の投影でしょうか。

 少女編の「波のうさぎ」も切なくて好きですね。
 すずさんの同級生の水原さん(男性)の兄が海で水死します。

 美術の時間、校外で絵を描けというテーマに、海岸で座り込んでいる水原さん。

 水原「うさぎが跳ねよる。正月の転覆事故の日もこんな海じゃったわ」
 すず「いまのんはどういう意味?」
 水原「えっあ 言わんか?ほれ白い波が立っとろう。白うさぎが跳ねよるみたいなが」

 すずさんは、水原さんの代わりに海の絵を描いて、その絵に、たくさんの波ウサギを描き込みます。
 その結末が最高にいいですね。
 
 こうのさんの『夕凪の街 桜の国』は、映画化もされましたが、ぼくは原作マンガの方が好きです。

 (ミール)
 

戦争と平和 安倍晋三首相の「集団的自衛権」「戦争」「平和」のウソと真実

2014年05月16日 19時34分50秒 | 戦争と平和

戦争と平和 安倍晋三首相の「集団的自衛権」「戦争」「平和」のウソと真実

 安倍首相は、5月15日、首相官邸で記者会見し、集団的自衛権の行使を容認するという解釈改憲の考えを表明しました。

 ぼくはこう思います。

 1、平和を守るために戦争をしなければならない、というのは根本的自己矛盾で、説明不能な自家撞着です。

 平和を守るためには平和に留まらねばなりません。自衛隊員もそれを望んでいます。自衛力というのは、その能力によって、戦争を阻止するということです。

 2、集団的自衛権というのは、本来は敵を持たず、その地域の全国家が参加して、他国を攻撃する国にたいして、その時点で、集団的に自衛すると言うことです。

 安倍首相のいう「集団的自衛権」はこれとは全くちがいます。「ある国を敵国とする軍事同盟」であって、最初から「A国」「B国」を敵国として除いて、それ以外の国で「軍事同盟」を作っているのです。

 その代表的例は「日米安保条約」です。もちろん「日米安保」では、仮想敵国は、条約文では明示されていませんが、戦後ずっとソ連、ソ連崩壊後は、北朝鮮・中国であることは、誰も否定し得ないのではないでしょうか。

 国民は戦争を望みません。平和を望みます。そのための、あらゆる努力を、ぼく、雨宮智彦は、協力し合える人たちと、もちろん則子さんと手を取り合って、努力したいと決意します。

 『中日新聞 5圧16日(金)』付け、全紙面をごらんください。全紙面が「反戦争」特集になっています。編集部の決意が伺えます。心から、敬意を表します。平和の同士へ。

 


戦争と平和の本と映像 1 『ビキニ水爆被災事件の真相ー第五福竜丸物ー』かもがわ出版、2014年 

2014年03月20日 01時59分17秒 | 戦争と平和

戦争と平和の本と映像 1  ビキニ水爆被災事件静岡県調査研究会『ビキニ水爆被災事件の真相ー第五福竜丸物ー』かもがわ出版、2014年 

 ビキニ水爆被災事件静岡県調査研究会/編集、安斉育郎/監修『ビキニ水爆被災事件の真相 ー 第五福竜丸物語 ー』かもがわ出版、2014年2月1日第1刷発行、79ページ、定価1000円+消費税(まだ5%、4月1日を過ぎると⑧%)

 1954年3月1日早朝、アメリカ軍が太平洋マーシャル諸島ビキニ環礁でおこなった水爆実験で静岡県焼津港所属の第五福竜丸をはじめたくさんの漁船・旅客船が放射能被爆、当時は公表されませんでしたが日本やアメリカまで放射能で汚染されました。
      ☆
 第五福竜丸の乗組員で最高齢者だった無線長の久保山愛吉さんは半年後の9月23日に亡くなりました。この一連の原水爆実験と第五福竜丸の被災は、日本の国民に、広島・長崎の核戦争の記憶をよびさまし、日本で国民的な広く深い原水爆禁止運動がはじまるのろしとなりました。
      ☆
 あれからちょうど60年、この歴史的事件とその意味を中学生でわかるように、現在の最新のわかった事実も入れて書かれた本です。「もう知ってる」「昔から知ってる」という方も、読めば新しい驚くような事実がわかる、おすすめ本です。

 むずかしい漢字にはすべてルビがふってあって、わかりやすく読めます。

 編集者は、原水爆禁止静岡県協議会(静岡県原水協)を母胎に、毎年、3・1ビキニデーに地道な研究会を開き、調査研究をつみかさねてきた会です。いまでも毎年3月1日に静岡市で研究会をやっています。


戦争と平和 7 「不特定秘密法」を読む 5 「特定有害活動」と核兵器

2013年12月31日 20時11分33秒 | 戦争と平和

戦争と平和 7 「不特定秘密法」を読む 5 「特定有害活動」と核兵器

 「秘密法」には、とんでもない条文があることを発見しました。以下、引用しますので、お読みください。

 「一 特定有害活動(公になっていない情報のうちその漏えいが我が国の安全保障に支障を与えるおそれがあるものを取得するための活動、
 核兵器、軍用の化学製剤若しくは細菌製剤若しくはこれらの散布のための装置若しくはこれらを運搬することができるロケット若しくは無人航空機又はこれらの開発、製造、使用若しくは貯蔵のために用いられるおそれが特に大きいと認められる物を輸出し、又は輸入するための活動その他の活動であって、外国の利益を図る目的で行われ、かつ、我が国及び国民の安全を著しく害し、又は害するおそれのあるものをいう。別表第三号において同じ。)
 及びテロリズム(政治上その他の主義主張に基づき、国家若しくは他人にこれを強要し、又は社会に不安若しくは恐怖を与える目的で人を殺傷し、又は重要な施設その他の物を破壊するための活動をいう。同表第四号において同じ。)
 との関係に関する事項(評価対象者の家族(配偶者(婚姻の届出をしていないが、事実上婚姻関係と同様の事情にある者を含む。以下この号において同じ。)、父母、子及び兄弟姉妹並びにこれらの者以外の配偶者の父母及び子をいう。以下この号において同じ。)
 及び同居人(家族を除く。)の氏名、生年月日、国籍(過去に有していた国籍を含む。)及び住所を含む。)」

 この3行目に「核兵器」という単語を発見して、ボクはびっくりしました。「なに!核兵器??!」

 この条項を論理的に読むために、以下、法文の論理を分析してみました。

 「特定有害活動(とは)

 ① 公になっていない情報のうちその漏えいが我が国の安全保障に支障を与えるおそれがあるものを取得するための活動、

 ② A 核兵器、軍用の化学製剤若しくは細菌製剤若しくはこれらの散布のための装置若しくはこれらを運搬することができるロケット若しくは無人航空機又はこれらの開発、製造、使用若しくは貯蔵のために用いられるおそれが特に大きいと認められる物を輸出し、又は輸入するための活動その他の活動であって、

 B 外国の利益を図る目的で行われ、

 C かつ、我が国及び国民の安全を著しく害し、又は害するおそれのあるものをいう。

 別表第三号において同じ。」

 つまり、「核兵器…の開発、製造、使用若しくは貯蔵のために用いられるおそれが特に大きいと認められる物を輸出し、又は輸入するための活動その他の活動」であっても、

 「外国の利益を図る目的で行われ」るものではなく、「かつ、我が国及び国民の安全を著しく害し、又は害するおそれのあるもの」でなければ「特定有害活動」ではないことになります。

 たとえば日本保守政府が「我が国及び国民の安全を著しく害し、又は害するおそれのあるもの」と認定しなければ、たとえば核兵器の「輸入」あるいは持ち込みも、「特定有害活動」ではないと法律にかいてあることになります。

 逆に、アメリカの核兵器の日本への持ち込みについて報道することを日本政府が「我が国及び国民の安全を著しく害し、又は害するおそれのあるもの」と判断すれば、「特定有害活動」となります。

 まさか、と思うあなた。法律にはちゃんと、「核兵器…の開発、製造、使用若しくは貯蔵のために用いられるおそれが特に大きいと認められる物を輸出し、又は輸入するための活動その他の活動」と「輸出し、又は輸入するための活動その他の活動」と「その他の活動」が入っています。

 「その他の活動」でも「特定有害活動」になります。ならないとは書いてありません。


戦争と平和 6 平成天皇明仁さんと首相安部さんの発言を掲載します

2013年12月26日 22時05分55秒 | 戦争と平和

戦争と平和 6 平成天皇明仁さんと首相安部さんの発言を掲載します

 今日12月26日(木)は、昨年、安倍内閣が成立した日ですが、今日、突然、安部さんが靖国神社に参拝しました。

 それで、安部さんの公式発言と、2日前に80才の誕生日を迎えた平成天皇明仁さんの発言を比較してみました。

 平成天皇明仁さん

  「80年の道のりを振り返って、特に印象に残っている出来事という質問ですが、やはり最も印象に残っているのは先の戦争のことです。

  私が学齢に達した時には中国との戦争が始まっており、その翌年の12月8日から、中国のほかに新たに米国、英国、オランダとの戦争が始まりました。終戦を迎えたのは小学校の最後の年でした。

  この戦争による日本人の犠牲者は約310万人と言われています。前途に様々な夢を持って生きていた多くの人々が、若くして命を失ったことを思うと、本当に痛ましい限りです。

 戦後、連合国軍の占領下にあった日本は、平和と民主主義を、守るべき大切なものとして、日本国憲法を作り、様々な改革を行って、今日の日本を築きました。」

 感想・評価はそれぞれがしてください。

 ただ、こういう記者会見があったことは全マスコミはきちんと報道すべきです。でなければ、国民や読者に対するコミュニケーション機関としての存在価値はありません。

 現在の実権を握っている首相安部さんの公式発表

 

 本日、靖国神社に参拝し、国のために戦い、尊い命を犠牲にされた御英霊に対して、哀悼の誠を捧(ささ)げるとともに、尊崇の念を表し、御霊(みたま)安らかなれとご冥福をお祈りしました。また、戦争で亡くなられ、靖国神社に合祀(ごうし)されない国内、及び諸外国の人々を慰霊する鎮霊社にも、参拝いたしました。

 御英霊に対して手を合わせながら、現在、日本が平和であることのありがたさを噛(か)みしめました。

 今の日本の平和と繁栄は、今を生きる人だけで成り立っているわけではありません。愛する妻や子どもたちの幸せを祈り、育ててくれた父や母を思いながら、戦場に倒れたたくさんの方々。その尊い犠牲の上に、私たちの平和と繁栄があります。

 今日は、そのことに改めて思いを致し、心からの敬意と感謝の念を持って、参拝いたしました。

 日本は、二度と戦争を起こしてはならない。私は、過去への痛切な反省の上に立って、そう考えています。戦争犠牲者の方々の御霊を前に、今後とも不戦の誓いを堅持していく決意を、新たにしてまいりました。

 同時に、二度と戦争の惨禍に苦しむことが無い時代をつくらなければならない。アジアの友人、世界の友人と共に、世界全体の平和の実現を考える国でありたいと、誓ってまいりました。

 日本は、戦後68年間にわたり、自由で民主的な国をつくり、ひたすらに平和の道を邁進(まいしん)してきました。今後もこの姿勢を貫くことに一点の曇りもありません。世界の平和と安定、そして繁栄のために、国際協調の下、今後その責任を果たしてまいります。

 靖国神社への参拝については、残念ながら、政治問題、外交問題化している現実があります。

 靖国参拝については、戦犯を崇拝するものだと批判する人がいますが、私が安倍政権の発足した今日この日に参拝したのは、御英霊に、政権1年の歩みと、二度と再び戦争の惨禍に人々が苦しむことの無い時代を創るとの決意を、お伝えするためです。

 中国、韓国の人々の気持ちを傷つけるつもりは、全くありません。靖国神社に参拝した歴代の首相がそうであった様に、人格を尊重し、自由と民主主義を守り、中国、韓国に対して敬意を持って友好関係を築いていきたいと願っています。

 国民の皆さんの御理解を賜りますよう、お願い申し上げます。」

 評価は、それぞれ考えてください、

 


戦争と平和 5 平成天皇さんの記者会見より抜粋

2013年12月24日 20時03分48秒 | 戦争と平和

戦争と平和 5 平成天皇さんの記者会見より抜粋

  天皇さんの80才の誕生日にあたっての記者会見での発言の一部を途中省略なしで引用します。

  「80年の道のりを振り返って、特に印象に残っている出来事という質問ですが、やはり最も印象に残っているのは先の戦争のことです。

  私が学齢に達した時には中国との戦争が始まっており、その翌年の12月8日から、中国のほかに新たに米国、英国、オランダとの戦争が始まりました。終戦を迎えたのは小学校の最後の年でした。

  この戦争による日本人の犠牲者は約310万人と言われています。前途に様々な夢を持って生きていた多くの人々が、若くして命を失ったことを思うと、本当に痛ましい限りです。

 戦後、連合国軍の占領下にあった日本は、平和と民主主義を、守るべき大切なものとして、日本国憲法を作り、様々な改革を行って、今日の日本を築きました。」

 感想・評価はそれぞれがしてください。

 ただ、こういう記者会見があったことは全マスコミはきちんと報道すべきです。でなければ、国民や読者に対するコミュニケーション機関としての存在価値はありません。

    ☆

 次回は「不特定秘密保護法」の続きを書きますね。