雨宮日記 1月23日(水) アルジェリアの日本人など死者多数について
今回のイスラム・アルカイーダによるアルジェリア天然ガスプラント襲撃テロで、日本人の死者は10人になるようです。
政府は、こういうテロ事件の時だけは「生命はもっともだいじなもの」という意味のことを言いますが、それに平行して、生活保護の金額を8%くらい減額したり、国家公務員の月給を7?%くらい値切って、さらに地方公務員の給料を「同じように減らせ」と命令したり、麻生副首相さんが、年寄りの長生きは金がかかって困るみたいなことを言ったり、なんともちぐはぐです。
政府は、福島原発事故で実際に起きた農家の自殺や、介護施設の高齢者の移動による死や、放射線障害よりも、「原発企業の利益」の方がだいじと、いう態度を取っているのに、どうして「生命が最優先」と言えるのでしょうか。
「生命が最優先」に反対しているのではありません。実際に「生命より大企業の利益」、「国民の健康より大企業の利益」を追求してきた、戦後史の反省抜きに、言葉だけでそういわれても、むなしいですね。
地球全体、世界全体で、どういう地球、どういう世界を創っていくのか、納得のいくビジョンがないので、暴力やテロが横行するのですよね。
納得のいくビジョンを、対等平等の個人と組織が論議しないと、と思います。
核兵器と核兵器運搬システム開発に力を入れる北朝鮮政府に対しても、「そんな馬鹿なことをしなくても、そんな自己破滅なことをしなくても、自国の平和と安全は、こうすれば、守れますよ」という納得のいく提案を出していくことがだいじだと思います。
それは、テロ組織に対しても同じではないでしょうか?
そういう提案が北朝鮮やテロ組織に出されているのでしょうか?