新・本と映像の森 269 星野道夫『アラスカ 永遠なる生命』小学館文庫、2003年
221ページ、定価本体800円。
写真集なんだけど、文章も輝いている。ふつう映像が得意の人だと、文章は得意でない人がふつうなんだけど星野さんは右脳・左脳が両方とも働いている。(ボクはどうかな?)。
アラスカの大きな動物や小さな植物たち。
カリブー(トナカイ)。
グリズリー(ヒグマ)。
ムース(ヘラジカ)。
ジャコウウシ。
ジリス。
ザトウクジラ。
シロフクロウ。
オオカミ。
好きなシーンはカリブーの旅(p38~39)
ワンダー湖にやってきたムース(p86~87)
シロフクロウのヒナ(p123)。
ジャコウウシの円陣(p186~187)。
巻末の年譜を見ると、星野さんは1952年9月27日生まれ、ボクより1才上。1996年に43才で、カムチャッカ半島でヒグマに襲われ死亡。
著書の終末、p205には「人が一生を閉じる瞬間。だれでもあるひとつの強烈な風景を思い出すとしたら、自分はアラスカで見続けたオーロラではないだろうか・・・」
そのときボクは何を思い出すだろうか。
星野さんの写真集は、まだもっと見てみたい。