新・本と映像の森 323 ますむらひろし『銀河鉄道の夜』連載中、2020年
原作:宮沢賢治。マンガ:ますむらひろし。「ネコの銀河鉄道」です。ますむらひろしさんは『銀河鉄道の夜』をマンガ化するのは30数年前にやっていて再挑戦ということのようです。
タイトルに「銀河鉄道の夜 最終形」と書いてあるので、ますむらさんの燃える決意がわかります。
共産党の週刊新聞『赤旗 日曜版』に今年の元日号から連載しています。(『赤旗 日曜版』は全国の共産党県委員会・地区委員会・支部で誰でも講読できます。1ヶ月930円。)
『銀河鉄道の夜』の分量(A文庫で70ページ、B文庫で72ページ)からいえば1年間は連載して欲しいです。ボクは宮沢賢治ファンなので、ますむらさんが原作をどう料理するか、楽しみです。
冒頭、教室で先生が天の川の図の前でしゃべっています。
「ではみなさんは
そういうふうに 川だと云われたり
乳の流れた
あとだと云われたり
していた
このぼんやりと
白いものが
ほんとうは何か
ご承知ですか」
主人公のジョバンニとカンパネルラが最初から出てきます。さあどういうイメージで展開するんだろう。
星座図はスペイン語で異国イメージが出ていて、いいですねえ。ネコたちの個性もよく描き分けられています。
元の「銀河鉄道の夜」も読み返してみようと思います。ますむらさんの30年前のマンガ「銀河鉄道の夜」もどこかに出ていないかな。
もういちど、マンガが完結した時点で「新・本と映像の森」を書こうと思います。
ちなみに宮沢賢治さんは1896年8月27日生まれ、ボクは1951年8月27日生まれということで、「母さん、よくボクを8月27日に産んでくれたねえ」と大感謝です。