雨宮日記 10月1日(水) 明日は雨 御嶽噴火は「低温火砕流」と「噴石」で多数が犠牲に
御嶽噴火は雲仙普賢岳の火砕流被害の43人を超えて、今死者47人になりました。「低温火砕流」で山頂にいた人が「熱風のように熱かった」というので呼吸困難になった人もいたのではないでしょうか。そして凄い噴石(火山弾)がふりそそいで、山小屋の屋根も突き抜けた。
残念なのは気象庁が「予知」つまり確実で外れのない「予知」に固執して、10日前からの「火山性微動」をすぐに全登山者に「噴火の可能性あり」と徹底したなかったことです。
しかも桜島や浅間山にあるようなコンクリの待避壕もない。1979年に噴火があったのに。そのときは山荘はあったのでしょうか?
問題は、富士山です。それこそ登山者対策を何もしていない。火山灰噴火や溶岩流噴出は防災計画にあるけど、小山さんが岩波新書『富士山』で強調しているような山体崩壊は防災計画でも無視している。
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明日は長野県南部は午後、60%で雨の予報。雨が降ると、サラサラの火山灰は粘りけのあるネバネバに変化して、しばしば火山灰の泥流・土石流を起こすんですね。下流の街があるかどうか、心配です。
『死都日本』で描写されてましたが、インドネシアの現地語で「ラハール」というのが学界の共通語になっているのだそうです。日本語の「ツナミ」のように。
いま検索してみたら、
http://www.kazan-net.jp/shitowww/kuroiamelahar.html 画像でたどる死都日本 というおもしろいサイトがありました。文庫とともに必見です。