遠州の遺跡・寺社・地名 103 浜松市中区中島2丁目の諏訪神社
「諏訪神社」は、もちろん長野県諏訪地方の「諏訪大社」が本家本元です。浜松市内にも、静岡圏神社庁のホームページによれば、なんと29の「諏訪神社」があります。やはり長野県が基点なので天竜区にも多く諏訪神社があるのは納得です。
要するに「天竜川を下ってきた神さま」ですね。
今日紹介する、中区中島2丁目の諏訪神社は、浜松市では最大の「諏訪神社」ではないかと思います。
うっそうと茂った森は「浜松市保存樹林第2号」になっています。
この諏訪神社は南面していますが、浜松のほかの「諏訪神社」では東面している例もあります。「五社神社=諏訪神社」は太陽を拝む「東面」です。
神社入り口の左側に「諏訪神社由緒」という石碑があって、「祭神 武御名方命」と書いてあります。(2012年12月10日調査)。読みは「たけみなかたみこと」です。
『古事記』では「国譲り」の時に、大國主の次男として、「天孫」軍の「武雷(たけみかずち)の神」との力比べに負けて、信濃まで逃げた神とされています。
『先代旧事本紀』の「地祇本紀」で、この武御名方命は、父が大國主で、母は「高志(こし)の沼河姫(ぬなかわひめ)」とされています。
「遠州地方における諏訪神社」については、これから探訪して調べて行きたいと思います。