雨宮日記 12月16日(日) 総選挙で「歴史の針」は右に大きく振れました
第46回総選挙は自民が圧勝、自公で2/3を越えました。民主は歴史的な大敗、比例区では日本維新が第2党に、と、歴史的な「右翼化」だと思います。
自民と維新で、議席のかなりを占めるので、「憲法改正」が現実になるように思います。国民・主権者は「改憲」という「意図」はないように思いますが、結果としてそうなったわけです。
これは「ファシズム」への道の第1歩なのでしょうか?
国民は「民主党はだめだ」という善意で「自民」「維新」へ投票したと思いますが「善意の敷石を歩いて行くと地獄に落ちます」よね。
こういう結果を導いた国内的な要因はいろいろあると思いますが、国際的な要因は、中国政権の「尖閣列島は中国領土」という発言と、「領海・領空侵犯の行動、そして北朝鮮政権の軍事主義的な弾道ミサイル発射です。
皮肉な話ですが、中国政府や北朝鮮政府は、自らの軍事的行動で、日本政府の「右傾化」「国防軍や核兵器保有の研究」など軍事的対応を主張する自民・維新の躍進をもたらしたのだと思います。
中国や北朝鮮が、日本の総選挙結果をどう報道するか、見ものですね。たぶん、自分の行動だけは棚にあげて、非難報道するような気がします。
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国内的な最大の要因は、ほとんど報道されないけど、日本経団連など日本を支配する大企業の意図・意志だと思います。
国民の多数の意志は、「原発反対」なのに。結果的に議会では「原発賛成」の政党が絶対多数を占めるという食い違い、これは、どうしたことでしょうか?
やはり、巨大企業の見えない深い作戦があったように思います。
残念ながら、今回の総選挙では、共産党の「赤旗」でも大企業批判、企業ぐるみ選挙批判が、ほとんど見られませんでした。(雨宮は、毎日、「赤旗」「中日」「静岡」を隅から隅まで読んでおります)
企業・職場、あるいは地域という、支配の拠点で何が起きているか、「赤旗」でもあまり報道されないように思います。そこに大きな盲点があったのではないでしょうか?
もっといろいろ考えます。それぞれ一人ひとりが、自分の頭で考える、そこにこそ、ほんとうの未来があると思います。
組織に自分の思考をゆだねてはなりません。「方針をしゃべる」ならいいのですが「方針がしゃべっている」人には、未来はありません。
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日本の「戦後史」というか「戦後体制」「日本国憲法体制」をどうするか、今年2012年は、1945年から「67年」、明治維新体制が崩壊した年月、ソ連が崩壊した年月に近くなっています。
いろいろな要因で、どう崩壊するか、どっちの方向に崩壊するか、事前に決定されているわけではないと思いますが、偶然の要因で、右側に崩壊していくのは、日本国民にとって、とても不幸です。
これをくい止めるために、ぼくも最大限のことをしたいと思いますが、「ぜったいくい止められる」と思ってしまうと、主観主義的な間違いになるのですよね。
客観と主観のバランスをどうとるか、もっと考えます。
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写真は、雨宮家の今日の夕食です。