雲は完璧な姿だと思う。。

いつの日か、愛する誰かが「アイツはこんな事考えて生きていたのか、、」と見つけてもらえたら。そんな思いで書き記してます。

直会(なおらい)2

2016-02-21 00:45:27 | セツナイ
さて......



どうしたものか......



改めますが、この話は、
タイトルの通り「直会=なおらい」のお話なのです......
続くのです!((((*゜θ゜)ノノ




直会とは、
おにーさん、おねーさんが着ていた服などを
妹や弟がもらう様な時に使う

「お下がり」

という言葉と意味合い的にはまったく一緒で。
神棚や祭祀ゴトなどで神様にささげられた供物を下げて、
皆でいただくという作法のこと。
神様の力が宿った食べ物を自らの体の中に取り込んで、
その力と運気をいただき、
神との結びつきも強めてご加護をいただこうとするものでもあります。
捉え方によっては、
神と一緒になっていこうとする行為とも言えるのかもしれません。

「なおらい=直会=神に直接会う」

この言葉にはそんな意味も含まれているようです。
そもそもこの直会というのは、
神社祭式の次第(しだい)の中で最後に置かれているものであり。
一般的な言葉では「打ち上げ」とも言われるもの。
式やイベントの後にする食事会。
多くの人がよく使っているであろうこの言葉も、
元をたどると実は神道(しんとう)が深く関係しているというわけです。
そして「祭式」とはいわゆる「お祭り」のことでもあって、
「神を祀る」の「祀り」も「祭り」とも言え。
ニギニギとしたフェスティバル!的なお祭りも、
元は神を祀り立てる催事に起源を求められる様です。
「祀り」は「祭り」であり、催事は祭事......ということのようです。

祭り好きな神様は、実は楽しいことが好きなのかもしれません。
個人的にはそう感じています(^_^)

ちなみに、政治も政(まつりごと)と言いますが、
コチラのマツリに関しては
楽しそうに見えることがなかなかない感じですが......

そんな「祭式」のうち、
この直会に繋がる部分の大まかな流れ......次第(しだい)に関しては、
九州で神職をしている不思議マンのMさん
プロのお話を聞かせてもらったのですが、
その大枠というのはどうもキッチリと決まっているようでして。
先ず最初に、序章として、
式を取り仕切る宮司さんなどによる
開式の宣誓や挨拶などから始まるそうです。
そして、

⒈修祓(しゅばつ=宮司一拝や祓いの儀)
⒉降神の儀(こうしんのぎ=神様に降りて来てもらう)
⒊献饌(けんせん=供物をそなえる)

と続き、ここで

⒋祝詞(のりと)やら、玉串(たまぐし)

やら、
それぞれの儀式に必要な様々な所作などを挟み、

⒌撤饌(てっせん=供物をてっきょ)
⒍昇神の儀(しょうしんのぎ=神様にお帰りいただく)
⒎神酒拝戴(おみきはいたい=イワユル乾杯!)
⒏直会(なおらい)

という感じで進むらしいのです。
改めて、僕ははこんなことをMさんに細かく教えてもらいつつ、
その後、例の、
この話を彼にするキッカケとなった近所の小さな社(やしろ)の状況と
出来事を話してみました。




「やっぱさ、式の次第もそーじゃん。
上げたら下げるよね。とーぜん。
撤饌......テッセン!?っていうの?
捧げたものはしっかりと下げてさ、
それで場を汚したりするようなことにも当たり前に配慮してさ。
お下がりとしてしっかりと食べたほうがいいよね!?絶対。
お供え物は。
それがね、
誰だかわからないけど本当に食べ物とか捧げっぱなしでさ。
本人はそれで気持ち良いのかもしれないけど、
その後はカラスなんかが来て荒らしちゃって。
賽銭箱から道路から何から、、スゴク汚れちゃってるんだよね。
神職さんたちがいて、
管理している人も明確に分かっている様な神社さんとかなら
下げてくれる人もいるのがわかるからそのままでもいいと思うんだよ。
そりゃ。
でもね、こんなちっちゃいところで、
住宅地の中にあるような所に生卵置きっぱなしっ!?ってさ、
本人は気持ちいいのかもしれないけどチョット違くね!?
なんかさ、ガッカリしちゃうんだよねぇ......
どーしたもんかなぁ......」

「......そーですよね.......」



なんて!
ココデ言ってくれるのかと思いきや!
流石の本職、神職のMさんは、
この後、僕にとても印象的なことを話してくれました。



「そうですね~。。
実は考え方は二つあるんですよね......
本来の神道だとですね、
捧げものって神様に捧げるものではあるのですけど、
その神様って、その場所に住んでいる
生きとし生けるもの全てのことでもあるんですよね。
だからお供え物は虫や鳥や動物にも捧げるものでもあって、
そんな生き物達が食べることによって
それがまた神様が味わって食べていることにもなって、、ですね、
そういう考えが本当は元にあるんです」

「ほぁぁ!?(゜o゜;;
そっか!!そーなのか!
そだね。。
そーか。そーだよね!
確かにそーだ。
なるほろぉぉーーーー......
Mちゃん流石やね。確かにそうだわ。
そっかぁ......
そうするとまた複雑やなぁ......この想い。
うぅ~むむむぅ(´-`).。oO」

「でも、
そんな大昔の状況と今の状況では環境が違うじゃないですか。
だから大元の考えはこんな感じですけど、
その時代や状況によって形は時々に変えてもいいのではないかとも思うんですよ。
それで考え方は二つあると思うんですよね。
どうでしょう?
確かにuzmetさんの家のところでしたら、
僕も供物は捧げた後はしっかりと下げて、
お家に帰ってしっかりとその神気をいただく......
っていうほうが良いとは思います。
でも僕は神職ですから、
この大元の考え方も伝えた上で、分かってもらった上で、
それでそう出来たらいいな、、、とか考えてしまうんですよね~」

「なるほどーーーー......ウームムム。。。」

「どーですかね?」

「うーーむむむ......ワカッタ!(=゜ω゜)ノ
わかったよ!Mちゃん!
管轄の神社さんに相談して看板に張り紙をしてもらうよ。
そこ小さいけど由緒書きの看板があるんだよ。
そこに張り紙できるわ。
言葉はシンプルな感じでさ。
それがいいかもね。そーするよ。
今度神社に電話して話してみるわ。
元からそーしようとも思ってたんだけど、
その張り紙の文面はさ、なんかシンプルで、一言チックでさ、
伝わりやすい感じの言葉にすればいいんだよね。
管理元の宮司さんと話してみるよ。そーするよ。
ありがとー!Mさまぁ!
流石でございまするぅぅっ!m(_ _)m」



そしてこんな方向に話がまとまろうとしている時に、
またしてもMさんがなにやら意味深で、
とても気になる言葉をボソボソと話し出したのです......



「いや、とても面白いのがですね、
普通、誰かに食事とかを出す時って
用意が全て完了してから呼ぶものじゃないですか。
ごはんできましたよー......って。
それが神様の場合、
先に降りて来てもらってから用意を始めるわけですよ。
供物に関しては。おかしいでしょ?(^_^)
それと下げるときもですよ。
普通は相手がいるうちに食事を片付けたりはしないじゃないですか。
それが神様の場合、目の前で片付けちゃったりするんですよ。
帰ってもらう前に片付けちゃうんです。さっさと。
変ですよね?
それとですね、
どーも直会(なおらい)っていうのは、元に戻る、とか、
正気に戻る、みたいな意味もあるようなんですよね。
それって、神祭や神事って、
どっか狂ってて人が正気じゃない状態だって!?
ことを指してるような気もするじゃないですか————————」



意外や意外!?(o゜ー゜o)
コレ、もう一回ですな。。つづく~♪



出雲系国津神系をはじめとするフルーーーーイ男性の神様達は、
なんだか「濁り酒」が好きな方が多いようです。
大昔のお酒は澄んだ透明の清酒ではなく、「どぶろく」のような、
もっと原初的なお酒であったためだと思います。
神様も自分の口に馴染んだものが
美味しいと感じられるといようなところは、
僕らとあまり変わらないような気がしています(^^)


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