新・眠らない医者の人生探求劇場・・・夢果たすまで

血液専門医・総合内科専門医の17年目医師が、日常生活や医療制度、趣味などに関して記載します。現在、コメント承認制です。

癌治療アンケート調査:全国的に満足度が低い場合は医療システムに問題があると思う

2013-06-24 22:13:00 | 医療

こんばんは

 

昨日からコメントを承認制にさせていただいておりますが、「承認しないでください」と書いてくださっている方はよいのですが、内容によってはどうしても迷うものもあります。建設的なコメントや誰も傷つかないコメントだとうれしいです。

僕だけが知ってくれればよい。もしくはコメントの返信は不要と思われる方がいらっしゃいましたら、「コメントの承認は不要です」とコメントをいただければ、個人的に読むだけにとどめますのでよろしくお願いいたします。

 

さて、今日はいろいろ読んでおりましたが、この記事を紹介させてください。

がん治療の「納得度」調査へ…入院患者1万人に

http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20130624-00000692-yom-sci

読売新聞 6月24日(月)17時45分配信

 厚生労働省は今年から、がん治療を受けた患者が病院の対応に満足しているかどうかを探る大規模調査に乗り出すことを決めた。

 がん治療を担う全国の拠点病院で、患者への情報提供や相談体制への受け止め方を1万人以上に質問する。国がこうした調査を行うのは初めてで、同省は結果を診療体制の改善や国の施策作りに役立てたい考えだ。

 調査では質問用紙を使い、入院患者が受診時から退院後の通院治療までを通して医師や看護師らの対応をどう感じたかを尋ねる。

 「説明に納得できたか」「不安を話せたか」「痛みを抑える治療は尽くされたと思うか」「医師は患者の気持ちに配慮していたか」など約50の問いに、退院前後に答えてもらう。

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僕は運よくこのBlogを読んでくださっている皆様から、いろいろなご意見を伺うことができております。

 

いろいろな方が「話せない」「尋ねにくい」と思っている方がいるのだと感じましたし、僕自身はできるだけ話しかけられやすい雰囲気を作るようにはしています。

大規模なアンケート調査で「不安などを話す時間もない」などアンケートの結果が全国的に悪いのであれば、基本的に医療システムがおかしいのでしょう。

実際にいろいろな患者さんがいますし、患者さんの家族もいろいろです。全ての患者さんが満足できるというのは難しいのかもしれません。しかし、アンケートの人数が増えれば、それなりに偏りは改善されるだろうと思います。

 

このアンケートが医療システムを改善するための、一つの情報になればよいと思います。

 

明日は退職される先生の送別会があるので、コメントの確認はできないと思いますが、ご容赦いただければと存じます。

 

いつも読んでいただいてありがとうございます。今後もよろしくお願いいたします。

http://blog.with2.net/link.php?602868

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それでは、また。

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3 コメント

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お医者様と患者の関係 (アキニャン)
2013-06-25 01:15:10
アンフェタミン先生は、私がブログを拝見しただけで、ご相談をしたいと思ったくらいですから、お話しやすく、患者から言えば理解のある信頼できる先生です。こういう先生に診て頂けるというのは実はラッキーなことで、残念ながらすべてのケースがそうというわけではないかもしれません。主人は幸い、よい主治医の先生おふたりに恵まれ、今元気にしているのもそのためです。入院中のある日、主人が「お若いほうの先生は、とても話しやすい雰囲気をもともと持っていらっしゃって、話好きでなんでも説明してくださる。臨床がやりたいと言っておられたから、すごく優れた才能を持っていらっしゃるわけだね」と言ったことがあります。研究も大切ですが、こうした先生も増えていただきたい、というのが患者のみなさんの願いではないでしょうか。
返信する
先生へ (りー)
2013-06-26 15:58:16
消化器内科に受診してきました。
今回はお話だけでまた色々調べさせてくれとのことで採血と腹部MRIすることになり採血だけしてきました。
MRIは予約でいっぱいで一月先までないため検査や結果がわかるのは1ヶ月後くらいになりそうです。

長すぎて不安です…
先生は太ってるからだと思うと言ってましたがやっぱり悪性腫瘍で上がってるのではないかと思ってしまいます。

先生は日に日に上がるとおっしゃっていましたが私は2ヶ月ごとに採血する中で百単位で上がっているのですがこれは日に日に上がってるということではないですか?

ALPも前は200代が今は400代と上がっています。
やはり腫瘍で上がっているのではないでしょうか?
それとも他の転移からの腫瘍ならば他の腫瘍がこの前の腹部CTや胃カメラ、大腸検査で見つかっていると思いますか?
返信する
Unknown (アンフェタミン)
2013-06-26 21:37:54
>アキニャンさん
こんばんは、コメントありがとうございます

話しやすく、理解のある医師と言っていただいたこと、大変うれしく思っております。
患者さんの話をよく聞くことができる医師は「問診」というはじめの一歩がきちんとできるわけですから、診断精度も上がると思いますし、良い医師なのだと思います。
そういう医師が増えることは患者さんのためにも良いことだと思います。

また、コメントいただければと存じます

>りーさん
こんばんは、コメントありがとうございます。

消化器内科の先生が「肥満」が原因での上昇ではないかとおっしゃったということでよろしいでしょうか。
僕は原因が何かはリーさんを直接診察しておりませんので、明確に考えを述べることはできませんが、悪性腫瘍の転移ではないと思います。

ALPの400という数値はそれほど大きな上昇ではありません。一方のγGTPの上昇はそれなりのものです。ここに解離があります。それゆえ物理的に障害されている「肝転移」ではないと考えています。

消化器内科の先生も本当はMRIも取らなくてよいかもしれないと思っているかもしれません。緊急性が高いと判断しているならば、逆に1ヵ月も待ちません。

僕も患者さんを診ていて「すぐに検査をしてもあまり経過は変わらない」と判断した場合は、翌週やその患者さんがほかに受診する曜日など別に日にしたりします。一方で検査を少しでも早くやったほうが、その後の診断が早くなり治療も早くなると判断した場合は、即日検査も行います。

基本的にりーさんが受けていらっしゃるほどの検査を考えると、通常はどこかで見つかっていると思います。過去に肝転移で見つかった悪性腫瘍の方を数人診ましたが、全員同じような動きをしています。

りーさんは基本的には心配をしすぎている気がします。以前も書きましたが、かなり検査を受けられていますので、それで見つからないのであれば「明らかな腫瘍はない」と判断します。
可能性を言い始めたら0にはなりません。可能性0は目指せないのです。

今の時点で話を聞いた限りでは腫瘍性病変の可能性は低いと思います。

また、コメントいただければと存じます
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