・・・・・・あわぞうの覗き穴・・・・・・

気が向いたときに、覗いてご覧ください。
何が見えるかは、覗く方々のお眼め次第です。

酔言池:31 体面と面子

2020年02月26日 | つぶやきの壺焼

熊本に松井文庫という博物館があって、日本の妖怪が数多く展示されています。
その中に、五体面というからだ全体が顔のような化けものがいます。

世界中に病害をまき散らすような大悪事を起こしたあの国では、面子をだいじにすると聞きました。
Google翻訳にかけると、「面子」は日本語では「顔」となります。
面子という言葉から想像する日本語「体面」のあちら訳は「体表」で、日本語に逆翻訳させると「体表面」になります。

日本人は、外面よりも内なる心をだいじにしてきました。
体面も、外から見られることで心が痛むからそれを気にするのです。

日本人は、悪事を働けば体面に傷がつくと考えます。
面子重視の人々は、面の皮が厚ければ優れていると見られるので、自分がすることが悪事かどうかなど気にせず、権力金力を外に向かって示せるかどうかがだいじにされるようなのです。

外国から国賓として招待されることは、その相手が、いつかは覇権のもとにひれ伏すことを考えている国であれば、実現したとき、面子は上々に保たれます。
そんな人が考えているのは、当座友好将来征服であることは、日常の言動からも見え見えです。

世辞を解しない相手にうっかり口が滑ることもあるでしょう。
はじめは些事であったたことが、国体の存亡にかかわる大事にまで尾を引きずることもあります。
思わず知らずの苦渋の種まきをやってしまった実例も、過去に一度だけではありません。
こちらの体面、相手の面子、それだけを気にしているようでは、悲しいことに、どんな美言にも聞く耳を持つ人はどんどん減っていくでしょう。

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