狡猾と言えば、見るからにずるい、ずるさが看板のような人を想像します。
バレバレであればむしろ正直とも言えます。
幇間は、これが仕事だと名乗ってのことですから、狡猾そうに見えるその行動で、相手を楽しませます。
狡猾の"コウ"を、恍惚の"コウ"に入れ替えると、うわべはとぼけて見えても中身のずるい人に入れ替わります。
恍猾度の高い人が世界を動かす実権を握ったとき、相手は超多数の1対n の関係で、ミスター1が何をし出すかと n 側は不安でたまりません。
始末の悪いこの恍猾度は、数値では表現不可能です。
数値にしたとたんに嘘に見えそうなこともあって、安心度と奇妙な縁戚関係にあるようです。