ある時間帯には全部快特、それしか走らせないという路線がある。
快特、快い特別という珍妙な略称である。
それでも、そういう呼び名だと思ってしまえばみな不思議に思わなくなる。
速と急の文字を抜いたこの電車、普通車との違いは、止まる駅が少ないから途中の速さがいくらか増すぐらい。
2人掛け向い合せの席にしたおかげで通路の狭くなった車両もある。やや快特らしいがそれが全部ではない。
最近平日の昼間2時間ぐらいは、この快特ダイヤも1本おきになった。
節電という名のゴーリカ運転によるサービス削減である。
乗客が極端に少なければそれでもよいが、駅員が無精者ぞろいの駅では、時刻表の修正もしてない。秋になればまた元に戻ると思って手を着けないらしい。貼って剥がせるシールを使えば簡単にできることにも頭を使わない。
未徹底のゴーリカは、良い印象を与えないことに、本社のお偉いさんは気づかないらしい。