・・・・・・あわぞうの覗き穴・・・・・・

気が向いたときに、覗いてご覧ください。
何が見えるかは、覗く方々のお眼め次第です。

もう見ないシーン:22

2017年01月31日 | つぶやきの壺焼

≪別世界≫

老女だろうか

目に見えない何かを
 持っているような姿態で
一歩踏み出そうとしている

体の色が まわりに溶け込んでいるような
不思議な 奇妙な
   コーディネイト

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あだ語やま:5

2017年01月30日 | つぶやきの壺焼

≪カナ群々≫

カナ文字で書かれるのは
日本語にないことがら

ことばがなかったのは
そんなことはしなかったから

たとえば コメンテイター

あれは お話をする人ではなく
作られている 筋書きどおりに
ことばを並べていく 役者さんら

筋書き作りと おはなし模様の
取り仕切りは 演技ビジネス

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もう見ないシーン:21

2017年01月29日 | つぶやきの壺焼

≪二三歩≫

やっと駆け上がって来たとき
電車のドアは 閉まっていた

もう間に合わない 頭は真っ白
とたんに 自分の体が
真っ黒な ハトに

途中で もう二三歩
速く歩いていたら
そのときの 自分の位置を
確かめていたら
ハトと呼ばれずに
済んだかもしれない

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あだ語やま:4

2017年01月28日 | つぶやきの壺焼

≪地主≫

その地にしっかり居を構えてこそ 地主

自ら農業に従事する 精農型が
地主の原型ではなかったのか

土地を商品に仕立てたのは
その土地にまったく関係のない人々による売り買いから
それには 農地改革というもっともらしい名がついていた

土地は 切り 売り されるようになり
名刺の半分の狭さの土地も
買えば地主になれる

地主は自分のその土地に
足を踏み入れるどころか
その目で見たこともない

小々地主たちが 自分の土地を
何かに逆らうだけの 道具に使いはじめたとき
その土地は 豊かな実りとはほど遠い
薄汚い紙切れに姿を変えていく

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もう見ないシーン:20

2017年01月27日 | つぶやきの壺焼

≪老木≫

澄みきった青空を 背にすれば
落とされた枝のことなど 意に介さない

根が残っている限り
いつかどこからか 芽を吹く用意はある

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あだ語やま:3

2017年01月26日 | つぶやきの壺焼

≪無償≫

それは 償い無しということか

償うとは 罪や借りを返すこと
もともと罪も借りもないのに わざわざ無しと言い立てられる
そのとき しっぽには化けの字が付いている

教育の無償化という言葉は そもそもおかしい
言葉を使いまわしているうちに
どこかでねじ曲がってしまったような

私立の学校の無償化というのは さらにおかしい
この無償は 授業料を納めさせないということだろう
先生が 給料を受け取らないということではあるまい

無償と言っておきながら 私企業に公金を支給する
この償いは どうするのだろう

無償という 奇妙な言葉は
どこかがいい加減な ぶしょうとも読めそう
ぶしょうの兄弟に ずぼらというのがある

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もう見ないシーン:19

2017年01月25日 | つぶやきの壺焼

≪奇樹街道≫

夜になると くねくねと
体をねじりながら すこしずつ
目立たないように伸びていく

そんな生きものも
冬晴れの昼間は じっとしていて
道行く人にも 話しかけない

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あだ語やま:2

2017年01月24日 | つぶやきの壺焼

____≪歴史≫

   歴史は 知るもの 学ぶもので
   道具ではありません

   ウソ話を歴史らしく仕立てて
   ゆすりタカリの外交道具に使われては
   歴史という名が 迷惑をこうむります

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もう見ないシーン:18

2017年01月23日 | つぶやきの壺焼

≪一本立ち≫

一本立ちは
取り残されるのではなく
放り出されるのでもないのに

そうしたがらない
若者が多いのは なぜだろうか

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あだ語やま:1

2017年01月22日 | つぶやきの壺焼

≪宣言≫

利用価値が先に立つと

本末がひっくり返る

たとえば 安全宣言

宣言を目的にして
何がどうあればよいかを
考えはじめたとき
宣言の重さも価値も
一気に吹っ飛ぶ

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もう見ないシーン:17

2017年01月21日 | つぶやきの壺焼

≪シンボルツリー≫

樹には 思いを込めることができる

樹はその思いを受け取って 勢いを増す

なまじいの 知恵をもった人間より
思いへの答え方は はっきりしている

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人類欠陥事典:31

2017年01月20日 | つぶやきの壺焼

≪実験≫

実験は 予想どおりになるかどうかを
確かめる方法
予想外のことがわかれば
それも成功

予想どおりにならないと 失敗と言ってしまうのは
そう言わないと責められるからか

失敗を褒める奇妙な習慣が いつの間に幅を利かせている
実験ではない本番が 実験と呼ばれることもありそう

それも 言葉は便利という実験か

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もう見ないシーン:16

2017年01月19日 | つぶやきの壺焼

≪自然保護≫

保護という行為は

限界を引きずりながら 広がります
できるかぎり それには線が引けません

保護という行為から
産業という呼び名の 別のものも生まれます
行為から名目への 目立たない変身です

この変身は ささやかではあっても
また別の人の 暮らしを支えます
それによって保護されるのは
初めの保護対象とは
ほとんど関わりがありません

樹を保護するかたちで
人間が保護されているのです

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人類欠陥事典:30

2017年01月18日 | つぶやきの壺焼

≪暫定≫

何かを はっきり決められないとき
とりあえず こうしておこう
それが 暫定

変えようのない 実数値を
暫定の仲間に入れたり

暫定と呼んだりするのは
ただの ごまかし

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もう見ないシーン:15

2017年01月17日 | つぶやきの壺焼

≪趣≫

難しい 形
それも おもむき

難しい 心
それも おもむき

人や物の場合は おもむきであっても
国の場合は 地球全体が迷惑

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