Google で検索ボックスに「かい」まで入れると「海外」というキーワードがまず出てきて、次に海外をかしらにしたキーワードがいくつか並びます。
列の最初の項目は「海外の反応」でした。
日本での関心事は海外の反応がいちばん多いということなのでしょうか。
海外という言葉は、外国の言い換えに使われていますが、四辺を海に囲まれている国でなければそうはならないでしょう。
外国と呼ぶと、どこかよそよそしい感じがしますが、海外という言葉には、親しさと気になる対象という感覚が織り交ざっているように思います。
最近の出来事をみると、日本人は、自分たちが海外を見る目で相手も見返してくれるものと思い込んでいるようなところが目立ちます。
無理難題どころか、話にもならないでたらめな注文を、それが当たり前のように次々に突きつけてくる相手に、いつまでもおだやかにとか真摯になどとのんきなことを言い続ける、紳士気取りの政治家、財界人、報道人、学者がいます。
交通機関、情報網の発達は、地球の裏側までの往復時間を、極端に縮めました。
しかし海外とは海の向こうで、日本人一般と同じ考えを持っている人はごく少なく、しかも距離の近いところほどこちらに手をのばしやすく危ない人たちがいるということ、そういう人たちには、こちらの我慢や善意は通じないものだということに早く気付き、子供たちにも教え込まなければならないでしょう。