・・・・・・あわぞうの覗き穴・・・・・・

気が向いたときに、覗いてご覧ください。
何が見えるかは、覗く方々のお眼め次第です。

【断野望クラブ】~ なさそうなもの探し:7

2015年08月31日 | つぶやきの壺焼

野望はもともとその人にふさわしくない望み、悪い意味の野心を表す言葉でした。

世の中に街が増え、土地の区切りが狭くなってくると、野は大きなところ、野の望みが大きな望みに見えてきます。
いつのまにか、野望という言葉は、大成功を遂げた人の心意気にまで意味の領域を広げてしまいました。

野望がふくらんで、全地球を思いのままにしたいという気が高まれば、どこまでがわが身にふさわしいのか、そんなことは考えもしなくなります。
そうなったとき、野望を押し広げるには、当然、自分以外のものを抑え込んだり蹴落としたりしなければなりません。

ある人が Dan Yaboh というクラブをつくりました。
クラブでの会話は、高くなり過ぎた野望熱を、ほどほどに冷ましてくれます。

別室には、お医者さんもいて、沈静治療をしてくれます。
いちばん多いのは、野望が吹き出物になり、自分では見ることも手当てすることもできない背中に増やしてしまった患者さんのようです。

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【核閉器】~ なさそうなもの探し:6

2015年08月30日 | つぶやきの壺焼

核の全盛時代はもう終わろうとしています。
いま新たな核武装を唱える人は、核の余韻を愉しんでいるだけです。
人間の英知は、あんなバカげたものでなく、もう少しましなものに届かなければなりません。

これからの技術は、放射能とは逆の閉射能、核閉器、そして超核能に向かいます。
今ある施設の再稼働の是非など、旗を振って争うほどのことではありません。
地震で動物園が壊れたら大変だから、今いる動物を生かしておくのか、何も食べさせずに餓死を待たせるのか、そんな論争とたいして変わらないでしょう。

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【知らん顔税】~ なさそうなもの探し:5

2015年08月29日 | つぶやきの壺焼

親の注意や警察の力だけでは、この世の向こうにイッてしまいかけた人から子どもを守ることはできません。
社会の目と声が必要です。

これは新しい税制です。
おかしな状態を見て知らん顔をしていた人には、翌年、知らん顔税が所得税に加算されてきます。

知らん顔をしている人も、見張られているのです。
だれが見張っているのか、GPSとかいうものがあるようです。

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【狂人拘束システム】~ なさそうなもの探し:4

2015年08月28日 | つぶやきの壺焼

自分の子どもを親が守るのは当たり前ですが、それだけでは、狂人から子どもを守りきれません。
実態被害が出なければ、警察も法に縛られて動けません。

警察が縛られているなら、狂人も縛り返さなければ対抗できないでしょう。
街角ごとに「TTM」が配置されると、狂人はたちまち捕縛されます。

TTは縛る道具、Mは縛られる人です。

狂うのは認められたいからなので、縛られても注目を集めれば、その人も満足でしょう。

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【人倫裁判所】~ なさそうなもの探し:3

2015年08月27日 | つぶやきの壺焼

そこは、利害関係の持ち込まれない、人の道に照らした判定が出る裁判所です。
検事対弁護士という対立図式は、そこにはありません。
病いにかこつけた罪状逃れや、法に違反しなければという悪業も、通用しません。

判事は3人、主要宗教の高潔な代表者があたり、あとは正確無比な書記のみが関係者です。
そこには、一見公正、実質淫靡な多数決原理は存在しません。

実績優先で起訴理由を作り上げる検察組織も、依頼人のためならどんなことでもやってのける弁護団もありません。
陪審員、裁判員などという、素人の好悪気分で決まる、私刑判決型システムもありません。
あるのは、神聖な判定のみです。

判定を下すのは、ローマ法王、ダライラマ、それにもう一人、イスラム教にはふさわしい人がいるのでしょうか。

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【隠記壷】~ なさそうなもの探し:2

2015年08月26日 | つぶやきの壺焼

その壺に入っているインキをつけたペンで書いたものは、世間の空気で濁った目には見えません。
中のインキは、見えないインキ、隠記と名づけられた魔法のインキです。

いま、普通の新聞や雑誌の多くは、衝撃的な表現で、何か一つの考えに共鳴しやすくなるように書かれています。
そうかと思えば、できるだけ刺激の少ないやわらかな、何かを包み込むような表現で書かれているものもあります。
共鳴を強く求めていることも、やんわり包んだようにみせていることも、この表現様式は、地球上のあるところに鎮座しているごく少数の人々のなぐさみごとでしかありません。
皮肉なことに、記述の衝撃度が強いほど、あるいはやわらか表現が丁寧であるほど、底の意図はバレバレなものになっています。
まさに、見えるインキで印刷されたものは、徳の堕つること深刻なりという状態です。

あからさまに書かれたものが、徳を離れて得に偏って行くのであれば、意識の核をあえて隠す記述法によって、読みとる人が核心を自らの手で捉えられるようになりはしないかと、考え出されたのがこの隠記壷なのです。

どうです、一つお買い求めになって、真っすぐな気持ちを書いてごらんになりませんか。

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【無事日記】~ なさそうなもの探し:1

2015年08月25日 | つぶやきの壺焼

武田百合子の富士日記は、日記を書くならこんなふうにと思わせる日記です。
そう思うだけで、とてもまねはできませんが。

そこで頭の濁ったあわぞうは考えました。
この名前、あたまを濁らせると「ぶじ日記」になるなあ。

無事日記、無事であることの幸せ日記などという、壱岐のかす巻きのようなものではありません。

何も起こらなかった日だけの日記です。
名前とは反対に何か起きた日には、その証として、これこれこういうことがあってそれがどうしたと、書き残さなければならないことにします。

これは大変、無事にはすまされないでしょう。

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