「ゆうちょダイレクト」でログイン用の合言葉を忘れてしまったので、チャラにしてもらうためにブンショ申請を余儀なくされた。
Webで申請用紙と封筒を印刷できるからそうしなさいとサポートさんに教えられ、そのサイトを探して印刷した。
封筒までとはずいぶんご親切にと思いながらやってみると、ここにのりをつけなさい、のりをつけたところはこの面の裏側とあわせなさいなどと、ずいぶん手の込んだ貼り合わせ方が書いてある。むかし子供雑誌の付録で苦労した紙細工を思い出す。
何日かして合言葉の登録が削除されたとブンショ通知が来た。予告の一週間よりは少し早かった。
さてこれから、また登録のやり直しだ。
好みの画像を一つ、合言葉を三つ、順に選んでいかなければならない。これを忘れるとまた厄介なことになるから、こんどはしっかり名前を控えておくことにした。
このなかから選びなさいと並んだ画像がまた振るっていて、なんと呼ぶものか名前のわからないようなものがずらっと出てくる。
ビジュアル時代なのだから、名前がわからなくてもイメージだけで覚えておけというお考えなのだと察する。だから名前のわかりやすい絵の数は少ない。
これでは数少ないわかりやすい絵に選択が集中してしまうのではないか。
この方式は、登録のときにわかりにくくしておけば悪用されることも少なくなり、個人情報の保護も手厚くなるだろうという、わけのわからない考えのもとに作られたのではないか思う。
なんのことはない、システムの取り扱いを厳重にしていますと見せかけて管理責任を幇助することを「個人情報の保護」と適解しているのかと言いたくなってくるのである。