目立たない境目・・・紋様：２３

区切るつもりでなく つけられた雨どいも
いつか 目立たない区画線になって
役目ではない 効き目が出てきそうです

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交わりの奥・・・紋様：２２

二つの紋様が 交わったところから
円いものと 四角なものが それぞれに
奥へつながっているような
錯覚を 起こします

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時代・・・紋様：２１

一度捨てられ
また拾われて
お役に立っています

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花模様・・・紋様：２０

これを紋様と呼ぶか 呼べるか
まあ 呼び方は どうでもよいのですが
ここで仲間入りさせるかどうか
正直なところ 迷いました

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アクセント・・・紋様：１９

アクセントは
目立ちたがらないほうが
目にとまります

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がけのかげ・・・紋様：１８

寸分たがわず
同じ形の 同じ紋様が
ここに現れることは
もうありません

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あることないこと・・・紋様：１７

規則は
大きな力の後側で
ごく近いところに
つくられます

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花模様・・・紋様：１６

一つひとつは 規則的
並び方は バラバラ

花 というものは
そういうもの のようです

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落ち葉・・・紋様：１５

落ち葉の色を
実物で保存する
方法は
ないものでしょうか

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散乱・・・紋様：１４

海と 吾が身のはかなさだけを見て
帰った人の坐った そのあと

汚されれば かえって引き立つだろうと
紋様の 負け惜しみが聞こえて来そう

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性状の波紋・・・紋様：１３

一度には できなかった
コンクリート打ちの
苦心の跡が
型枠で きちっと抑えられた部分とは
違う形で 現れています

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土になる前に・・・紋様：１２

集積 摩擦 崩壊
その過程が
耕地の端に
紋様になって 現れます

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苔のかたち・・・紋様：１１

舗道にクマが寝ています

じっと見ていたら
なぜか　左目が
痛くなってきました

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石のいのち・・・紋様：１０

形ばかりではありますが
さざれ石が いわおに

ここまでは きましたが
苔のむすまでには
まだまだです

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水の言葉・・・紋様：９

水がつくる紋様は 不可解
みずもは みずからの 思いを語らず
水の言葉は 風の言葉より むずかしい

水面下の ことのはこびが わかりにくいのは
水の言葉が むずかしいから

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