別世界を見る：１８

期間というしばりがあると
そちらはもう　別世界

どこでも自由に走り回るバイクに
しばりごとは　合わないらしい

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問答無常：２

 

「失業率３％の国があるそうですが、ほんとですか」

「そういうのを愚問というのじゃ」

「実際は２桁だそうですね」

「それぐらいの違いは、白髪三千丈のたとえに比べれば、可愛いものではないか」

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別世界を見る：１７

ブーツ形の　三浦半島
その　土踏まずの位置に
世界をリードすると叫ぶ
別世界ができている

移動通信　衛星通信　光無線
この三分野が　主な研究種目

イタリアでいえば　ベルナルダあたり
海に向かえば　メタポンティオンに出る
ピタゴラスは　そこで没したといわれている

三の文字に　因縁を感じる

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問答無常：１

  また相撲が始まる。

検査役に注文をつける人も出てくる。

「眼鏡を拭いて、よく見てください」

検査役が答える。

「わしはコンタクトじゃよ」

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別世界を見る：１６

散った桜で
別世界のようになった　足もとから
むかしのメロディが　聞こえてくる

ルンルン春は　まだ来ない
まだこない

桜が散っても　まだ寒い
まださむい

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別世界を見る：１５

公園というは　名ばかりで

３人ほどの　若者が
いるのに　誰も気づかない

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別世界を見る：１４

 

浜からぞろぞろやってきて
帰りそこない　石になる

たまに　子守を手伝って
喜ばれれば　それでよし

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別世界を見る：１３

踏み込ませない　別世界の囲い
花も　城壁の代わりをつとめる

むかし　城の周りは掘だった

堀でなく　花で囲う
花の手入れは　誰でもしやすい
堀の手入れは　手を出しにくい

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別世界を見る：１２

この時間　この人にとって
ここは　こころ休まる　別世界

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別世界を見る：１１

どいうわけか
１本の木だけを
別世界に　立たせている
よほどいわれのある
特別な　木なのか

デザイナーという人たちは
とかく　囲いを好むらしい

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別世界を見る：１０

別世界からやってきた
これは　　何もの

じっと見つめて考えることを
やめてしまえば　それがわかる

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別世界を見る：９

トンネルの中は　別世界のよう
トンネルの向こうも　別世界か

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別世界を見る：８

夕暮れ前の　海岸は
別世界のよう

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別世界を見る：７

過去の世界と　これからの世界

見ているところとは
それぞれの　別世界

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別世界を見る：６

サークルの中と外は　別世界
そのまた向こうにも　別世界

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