歌は世につれ：３

かあさんに　迎えに来てほしいから
雨降りを　望んだのではない

大雨という　自然現象を
諦めるための　知恵

何かのための知恵は
ときには　その何かを望むかのように
誤解されることもある

知恵を持ちたくない人には
それは　誤解ではなく曲解となり
あたまに　しみついてしまう

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海の岩：５

生きものは
個体だけでは　どうにもならなくても
集合体になって　どこかにしがみつけば
そこに　命を長らえる場ができる

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歌は世につれ：２

東は東　西は西

自分のいる場所からの
方角を呼ぶ　言い方なのに
偉そうに構える　人たちの
ねじり曲がった　根性で
側に　側の字がつけられると
どこから見て　その側なのか
はっきりしなくなる

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海の岩：４

岩の色は　変わらない

変わったように　見せるのは
そのときどきに
へばりつき　あるいは　しみこんで
安住の場　あるいは　終の棲家を
見つけたものたち

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歌は世につれ：１

上を向いて歩くことしかしない人が集まると
いつも上からものごとを見ている人に
みな自分のほうを向いていると　錯覚を起こさせる

そのとき　地面の下のほうには変なものが出来上がっている

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海の岩：３

点々と散らばる　小さな岩も
光る藻の　引き立てという
役割を　果たしている

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あだ語やま：３１

≪目的≫

医学は延命が目的？
スポーツは努力が目的？
弁護士は依頼人利得が目的？
 

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海の岩：２

 

恐ろしい姿は
見せようとしても　そう見えない

なろうという　意思も働かずに
なってしまった　姿には
恐ろしさが　込められている

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あだ語やま：３０

≪呼称≫

戦争はダメ　実験はＯＫ

？変？で？す？
 

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海の岩：１

ぽっかりと　あいたところには
波が立たない
不思議な　穴

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あだ語やま：２９

≪対等≫

相手構わず　ところ嫌わず
時と場合も　そっちのけで
ただ目立ちたい　大バカがいる

腫れものは　おずおず触るよりも
切り取ったほうが　治りが早い

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春の準備：３１

≪準備よし≫

さあ　いつからでも
いっぱいの
陽射しをください

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春の準備：３０

≪店頭≫

店先も　明るくして
値千金の　春宵を　待ちます

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春の準備：２９

≪明暗≫

花の咲き方も　様ざま
明るく　のびやかなのもあれば
暗くはないが　ひそやかなのも

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春の準備：２８

 

≪寸芽≫

ちょい芽にも
花の咲くことがあります

どういう芽なのかは
今は　わかりません

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