だから僕はひとりで旅に出る

人間は汚い。人間は醜い。人間が怖い。だから僕はいい人に会いたくて旅に出る。オープンウォータースイマーの練習と大会の記録

筋肉痛で仙人泳

2015年02月27日 22時58分18秒 | 今日の練習

よく考えると昨日は久しぶりの筋トレだった。目が覚めると凄まじい筋肉痛。

筋肉痛のまま仙人泳

UP         50m×4

仙人泳  4000m

Down     50m×6          4500m

予想通りだんだん楽になってきた。

途中でお一人入ってきたがいつものように追いつくとUターン。
しかし週一くらいでお会いするこの方。決して譲ってはくれず、何故かターン直前にスタートする。従って「追いついた時」と、「スタートしそうな時」(笑)の2パターンでUターンとなる。

泳いでいるうちは良かったが終わった後さらに激しい筋肉痛! 仕事が辛かった・・・。


きたむさんへ

2015年02月27日 08時56分35秒 | 今日の練習

私は仙人泳とLSDを明確に分けています。

例えば、きたむさんの「大きな部分を使って泳ぐ」ですが、広背筋・腹斜筋など俗に言う「体幹」を使って泳ぐというやつですね。
この泳ぎには必ず「体を捻る」という動きが必要ですがよほどセンスが無い限り中心線が歪み抵抗が大きくなります。

私が「明らかに私より筋力の劣る小学生より遅い」という一番の理由はここにあると思っています。彼ら彼女らは全身の筋肉を使い尚且つ抵抗が少ない泳ぎが出来ているのでしょう。

他のスポーツ。テニスもゴルフも野球も「腰を捻る」という動きは重要ですが、水泳との大きな違いは「大地の支え」があるということです。水泳は、地球上の生物が絶えず影響を受けている重力を「浮力」で相殺した無重力下で行うかなり特殊なスポーツです。
大地で下半身を固定できる陸上スポーツとは違い、支えの無い無重力状態の水泳では腰を捻るという動作だけでは何のパワーも生みません。キックのタイミングとバランスで下半身を安定固定させる「巧緻性」が必要です。私も含め大抵の人は下半身を安定させるためにキックが無駄に開いて抵抗になったり、体が無駄に傾いたり曲がったりで抵抗が大きくなります。
私は仙人泳の時ひたすらこれを意識しています。私のセンスでは習得は困難なのですがとほうもない時間を費やすことで何とかなるのではないかと思っています。

もう一つのは脱力です。

知り合いの中学生ですが400mFrを4分30秒で泳ぎますが、1500m持久走は6分近くかかります。心肺機能・筋持久力が高いとはとても言えません。女子も400m5分切る選手が腕立て伏せが出来ず、腹筋も30回程度しか出来ません。

速く泳ぐという事が「筋力」×「技術」なら、筋力で私より劣っているあの二人は私より遙かに上の技術があるということです。それが脱力だと思います。

クロールは水中のストローク中に筋肉を使えば進みますが、水上のリカバリー中は力を入れても無駄です。つまり、ずっと力を入れていると力はどんどん失われていますが、リカバリー中に筋肉を休ませることが出来ればかなり疲労を減らせます。

理屈は解っていてもこれは非常に難しく、クロールは左右の部分を交互に動かすアルタネイト系。右手に力を入れている時に左手は脱力するという技が必要です。小さい子供は歯磨きをする時、右手に持った歯ブラシが左右に動くと持っていない左手も無意識に左右に動きます。大人でもアームカールの時、二頭筋だけに力を入れなければならないのですが、脳から「腕に力をいれろ」という命令が出た時腕全体に力が入り逆側の三頭筋も収縮して二頭筋の邪魔をします。せっかくの筋力を自分が邪魔をしてしまうのです。単純なアームカールだったら割と簡単ですが、球技の複雑な動きの中でこれが出来れば迅く動けます。

緊張と脱力の使い分けは高等技術です。才能があればこの理論を聞くだけで実現できます。私が時々指導している小学生たちはあっさりと習得しています。しかし私にはムリです。インターバルトレーニング中やLSD中にはできません。仙人泳で、まず「全身の力を抜いたまま泳ぐ」。これが出来るようになった後、必要なタイミングで必要な量の力を使えるようになるのではないかと思っています。
LSDは心肺機能にも負担がかかる強度(1分25秒/100m程度)で泳いでいますが、仙人泳では「抵抗を減らすこと」と「脱力」だけを意識して泳いでいます。

もちろん強い肉体と高い技術を併せ持つことが最速の条件です。筋トレも続けますがこれから筋力の低下は避けられません。技術を身につけたいですねぇ。

私の能力ではこの2つの習得はかなり難しいということは解っていますが、衰えだけでは無く、年齢を重ねても成長を実感できるというのは良いものですね。 

長くなりましたね。スミマセン・・・