先ほど、来月十日締め切り分の歌稿を投函してきました。今回のテーマは「医師」。発病より十年来お世話になっている精神科の主治医についての歌でまとめました。
歌の中で言いたいことは十二分に言明されていますので、ここでは加えて申し述べることをしません。結社の先生がどのようなコメントを添えて返信くださるかが気になるところです…。
院長の在否を電話に確かめてエンジンかける診察の朝
信者より電話あるかと医師が訊く 病の元凶そこにあるがに
信心と妄想分かてぬ医師に就き父が僧侶と九年目に聞く
教会はほどほどにとの墨付に煙たがりつつ胸撫で下ろす
弟の事故を普通に話す吾(あ)に主治医の頬を涙が伝う
就業の枠広げんと福祉手帳を希望する吾(あ)に曇る医師の面(も)
病歴の申立書を繰る医師の吾が目の前に涙かくさず
病歴を仔細に問われた診察に昂ぶり眺める窓辺の桜
病気には関わりのない学歴を必ず診断書に記(き)す医師は
母からの自立を抱負に掲げよと医師が甘さを断つ十年目
(2011年5月10日締め切り分、『樹海』2011年7月号掲載予定)
歌の中で言いたいことは十二分に言明されていますので、ここでは加えて申し述べることをしません。結社の先生がどのようなコメントを添えて返信くださるかが気になるところです…。
院長の在否を電話に確かめてエンジンかける診察の朝
信者より電話あるかと医師が訊く 病の元凶そこにあるがに
信心と妄想分かてぬ医師に就き父が僧侶と九年目に聞く
教会はほどほどにとの墨付に煙たがりつつ胸撫で下ろす
弟の事故を普通に話す吾(あ)に主治医の頬を涙が伝う
就業の枠広げんと福祉手帳を希望する吾(あ)に曇る医師の面(も)
病歴の申立書を繰る医師の吾が目の前に涙かくさず
病歴を仔細に問われた診察に昂ぶり眺める窓辺の桜
病気には関わりのない学歴を必ず診断書に記(き)す医師は
母からの自立を抱負に掲げよと医師が甘さを断つ十年目
(2011年5月10日締め切り分、『樹海』2011年7月号掲載予定)