先ほど、来月十日締め切り分の歌稿を投函して来ました。今回のテーマは「匂い」です。
今回も、句跨がりや字足らずがあって、先生には厳しく添削されそうですが…、さて。
携帯の灯に歌詞たどるライナーより石鹸の香が闇に漂う
来客に整えた芳香剤が弥生の雨の夜更けを包む
歯磨きのシトラスアイスの残り香を眠剤の後の緑茶にて消す
人参の香のみ立ちたるきんぴらの牛蒡の苦み食後に尖る
横になりツイッターに興じいて肩の湿布の匂いにむせる
友が書を読めるかたわら吹かしたる夫君浮かびぬ借りた歌集に
桜桃の種取りながら臭った髪を今夜は弟(おと)のシャンプーで洗う
洗っても拭いきれない汗臭さを寝苦しき夜の言い訳にする
(2012年6月10日締め切り分、『樹海』2012年8月号掲載予定)
今回も、句跨がりや字足らずがあって、先生には厳しく添削されそうですが…、さて。
携帯の灯に歌詞たどるライナーより石鹸の香が闇に漂う
来客に整えた芳香剤が弥生の雨の夜更けを包む
歯磨きのシトラスアイスの残り香を眠剤の後の緑茶にて消す
人参の香のみ立ちたるきんぴらの牛蒡の苦み食後に尖る
横になりツイッターに興じいて肩の湿布の匂いにむせる
友が書を読めるかたわら吹かしたる夫君浮かびぬ借りた歌集に
桜桃の種取りながら臭った髪を今夜は弟(おと)のシャンプーで洗う
洗っても拭いきれない汗臭さを寝苦しき夜の言い訳にする
(2012年6月10日締め切り分、『樹海』2012年8月号掲載予定)