by佐伯紅緒
そういえば、最近、社会系の本か人文系でも歴史モノばかりで、今年はまだ小説を一冊も読んでいなかったな....。
といふわけで、刊行されたのも、もうだいぶ前になるけれど、話題になっていたので読んでみました。
全体として読ませるストーリーになっていると思います。
それなりに面白かったっす。
(現実的じゃなくてあまりに上手く行き過ぎかもだけれどw)IT企業でのクーデター。と、主人公の恋愛。
派遣からみた、超滑稽な正社員の姿が、痛快。
マスコミや政党や活動家がつい陥りがちのスタンスの非正規雇用=不幸・弱者という見方にパンチ浴びせてます(笑)。
ただ、ラストの展開を含めた、溝井玲二のキャラの変貌ぶりがなぁ~。
いくら小説でも、ちょっとやり過ぎの感があるなぁ~。
奇跡を信じる宝塚的なのもよいけれど(笑)。
人間は可塑的な存在だけれど、せっかく嫌な性格のキャラ設定がいいと思ったのに。イヤなやつとして描き切る手もあった気はする。
「偶然性(=奇跡と勘違いできるもの)の支配・訪れ」と「希望・理想」のバランスがちょいとな、ってところでしょうか。
そういえば、最近、社会系の本か人文系でも歴史モノばかりで、今年はまだ小説を一冊も読んでいなかったな....。
といふわけで、刊行されたのも、もうだいぶ前になるけれど、話題になっていたので読んでみました。
全体として読ませるストーリーになっていると思います。
それなりに面白かったっす。
(現実的じゃなくてあまりに上手く行き過ぎかもだけれどw)IT企業でのクーデター。と、主人公の恋愛。
派遣からみた、超滑稽な正社員の姿が、痛快。
マスコミや政党や活動家がつい陥りがちのスタンスの非正規雇用=不幸・弱者という見方にパンチ浴びせてます(笑)。
ただ、ラストの展開を含めた、溝井玲二のキャラの変貌ぶりがなぁ~。
いくら小説でも、ちょっとやり過ぎの感があるなぁ~。
奇跡を信じる宝塚的なのもよいけれど(笑)。
人間は可塑的な存在だけれど、せっかく嫌な性格のキャラ設定がいいと思ったのに。イヤなやつとして描き切る手もあった気はする。
「偶然性(=奇跡と勘違いできるもの)の支配・訪れ」と「希望・理想」のバランスがちょいとな、ってところでしょうか。