LUNACY

cygnus' blog

『ヘヴンズ ストーリー』@シネマジャック&べティ

2011-02-11 20:38:16 | 映画
連休初日は、横浜まで出向いて名画座ミニシアターへ。
雪だろうが寒さだろうが、気にしない気にしない(笑)。

瀬々敬久監督の作品で、昨年10月公開を見逃していたやつ。

いやぁ長尺の4時間38分!(笑)
力作認定です!

抒情的だったり幽玄だったり。
「水」もうまく使っていますね。
技法的にも、アップありの広角ありの、手持ちカメラで、表現に活かしてはります。
今作品も表現の幅の広さを感じる監督さんです。

それぞれのエピソードがどうからんでいくんだ?と見るもののノーミソを惹き付け続ける構成もすごいなと思いました。

生きるということ、死ぬということ。
そして、怨念や憎悪の昇華、どうやって?
そしてそういうダークな情念の絶ちきりかたは?

と考えさせられました。
「以徳報怨」って言葉は下手に使うとスベルぞ、と。劇団四季の某ミュージカルは要注意だ。

そして、誰かは誰かのかげがえのない存在である(または、たりえる)というメッセージを感じました。

ほかにも、認知症と介護とか、社会的なことも扱っていて、観客が逃げることを許さない映画でした。

あと、役者たちの表情。
結構、引き込まれたっす。


それから配役。
そっか村上淳もパパ役かぁ~。左耳ピアス跡はご愛敬ってことで(笑)。
んで、忍成修吾。
草原バックのシーンとかもあって、何回も『リリィ・シュシュのすべて』を思い出しました。
そういえば、村上淳も岩井俊二の映画何か出ていたっけ?違った?忘れた(笑)。


個人的には、岩手県出身として、松尾鉱山(八幡平市・旧松尾村エリア)ほか八幡平(山としての)でのロケに相当ツボりました(嬉)。


あと、山崎ハコさんの舞台挨拶&トーク。
東京より観客多かったそうでw(今日は首都圏上映最終ということもあってか満席)。
出演者が舞台挨拶とか営業に協力的なのは、いい映画なんだと思う。少なくともカス映画は逆だよね。
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