私は今年も曲がりなりにも自分の家、自分の空間で
年越しを迎えることができる。
掃除もいつもよりちょっと丁寧にし、
正月は息子の来訪が予測されるので、ゆず大根と鶏腿肉のうま煮などを作り、
川べりで採った草花を正月のリースや生花にした。
暖房をつけなくても室内温度は12℃~13℃にキープされている。
今年の1月1日に大地震に襲われた能登は今どうだろう。
⤴2024年12月30日ArcTimes尾形聡彦氏撮影の珠洲市大谷地区。尾形氏は7回現地入りしているが、この地区は3月と9か月後の現在がほとんど変わっていないと語る。
能登半島の北部、風光明媚な古里観光地だった珠洲市大谷地区の
地区長は「いろいろ事情はあるのでしょうが遅すぎると思います」
と能登の土地柄なのか、遠慮がちに語る。
これはもう、棄民政策のお手本だとしか私には思えない。
「国民を守るため」と言って
防衛予算は8兆円まで爆上げしている石破首相は、
「雪が降る前に何とかしてほしい。このまま年を越せって言うんですか。
年内に自宅に戻れるよう、自衛隊の出動をお願いしたい」
という山本太郎(れいわ新選組代表)の参議院予算委員会での
超強力な要請にもかかわらず、
「自衛隊出動の正式要請はない。3要件を満たさなければ自衛隊出動はしないというルールだ。」
としゃくし定規に突っぱねた(下の動画)。
国の防衛と防災は不可分だ。
一地方の能登に生きる人々は国民ではないというのか。
災害があったとき、日本の民草はボランティアに頼るか、
自分で何とかする以外方法はないのだろうか。
国の仕事って何なんだ。
石破首相がつんけんした冷たい態度と見えるのは、
山本太郎がズケズケ言うせいもあるのかも知れない。
しかし、そうだとしたら石破首相はあまりに子どもっぽ過ぎる。
そもそも山本太郎は能登の人々に代わって訴えているだけなのだ。
実は、この質疑をしたとき自民党席から「その通り!」と
山本太郎の意見に賛同の声が上がった。
後でその自民党議員が太郎さんの傍に来て、自分は能登出身だと名乗り、
顔はニコニコしていたが、目には涙が一杯だったという。
(自分も言いたくてたまらないのに、
自民党員だから制約があって言えないんだろうな)と思うと
胸にグッとくるものがあったと、太郎さんは後日記者会見で語った。
石破首相が太鼓判を押しているのが馳浩石川県知事だ。
この人は維新と自民に押されて知事になったらしい。
また、被災地域ではいくらお金があっても足りないはずなのに、
大阪万博に一千万円寄付したという(バカじゃなかろか)。
この無能な人は知事になってはいけなかった。
下は10月5日尾形聡彦氏に責任を追及されて
「最終的な責任は自分にあるが、地形が復旧に困難だった」
と言い訳した馳知事(いつまで地形のせいにしとんねん)。
一年かかってまだ「復旧」状態だ。
彼は「来年を復興元年にしよう」とのうのうと語っているという。
大谷地区の住民は先週26日にようやく全員仮設住宅に入れた。
本当に気の毒だ。
どうか来年こそ一刻も早く落ち着いた生活ができますように……。
本年も共にやって行きましょう
社会の底が抜けた、と言われる日本や世界の惨憺たる状況の中にあってもできるだけ麻痺せず、せめてよく見て、考え続ける存在でありたいですね。
今年、昨年よりいいことがありますように。