今日は、またもや中堅メンバーの卒業発表があったわけですが、そのことについて書く前に、最近思ったことについて…。
◆キャレスと48グループ
大阪に「キャレス」という、有名なダンススクールがあります。「関西の二大ダンススクールのうちの一つ」と言っても良いかもしれません(※1)。キャレス出身のアイドルには、少し前なら“PARADISE GO!! GO!!”や“BOYSTYLE”、最近では“BRIGHT”や“SCANDAL”、“Fairies(藤田みりあ)”らがいます。
で、48グループにはキャレス出身者はいないのか?と言うと、勿論います。その一人目は、AKB48に3期生として加入した井上奈瑠でした。
加入当時、彼女には、キャレスのスクール生だった頃からのファンもおり、その人たちの彼女に対する評価が非常に高かったのと、また、個人的に“PARADISE GO!! GO!!”を非常に評価していたこともあり、彼女には凄く期待していました。
ところが…。ステージ上の彼女のパフォーマンスは期待していたほどではありませんでした(※2)。さらに、大阪から出てきて慣れない一人暮らしだったためか、その後にかなり太ってしまったりして、結局、体調不良のため、B3rdの半ばでAKBを卒業してしまいました。
このとき私が思ったのが、当時のAKBは、まだ夏まゆみ氏の“振り付け”が中心だったため、(本格的なダンスを志向している)キャレス出身の子には、合わないんじゃないか、ということでした。なのでそれ以降、「キャレス出身の子は48グループには入らない方が良い」とさえ、思っていました。
さて、時は流れて、2013年。ふと気付くと、NMB48にキャレス出身の子が何人もいる状態になっています。吉田朱里、山岸奈津美、與儀ケイラ、黒川葉月、西村愛華、等々…。しかも、ファンの評価も高く、人気もあるメンバーが多いです。
これは、どういう事かなあ、と考えて、以下の2つの理由を思い付きました。
●最近の48グループの振り付けは、夏まゆみ氏の考えるような、いわゆる“振り付け”ではなく、ダンサーが考えた、“ダンス”が中心になってきている。よって、結果的にキャレスの子たちがスクールでやっていたダンスに近くなっている。
●NMB48の拠点は言うまでもなく大阪なので、実家から通える。家族のサポートも受けやすいし、金銭的にも楽。
やはり、2つ目の理由が大きいですよね。メンバーは中高生の場合がほとんどなので、家族のサポートは絶対必要でしょうからね。
井上奈瑠が卒業を考えた時、もし既にNMB48があったら、また違った結果になったかも知れない…、と少し思いました。
※1…もう一つは「創叡」で、こちらは増田有華や加藤夕夏、上枝恵美加などが所属していました。
※2…荒いというか、少し雑なダンスで、動き出すタイミングが少し早い。ただし、当時のキャレス出身の子はそういうダンスをする子が多かった印象があります。