キラキラ

毎日の生活を写真と共に綴っていきます。

黄金花

2010-01-17 07:57:23 | Weblog
9日(土)に十三の第七芸術劇場まで

『黄金花』の映画鑑賞に行ってきました。





(映画のポスターが貼られていました。)





【91才の映画監督木村威夫さん】 ということに

ひかれてわざわざ阪急の十三まで行ってしまいました。

高齢の映画監督が『どんな映画を創り上げるのか?』に

興味がありました。






(記念に買い求めたパンフレット)








副題に『秘すれば花、死すれば蝶』と書かれていました。

どうも世阿弥の言葉らしいのですが、今の私には 言葉の解釈に

難しいものがありました。

能シテも登場します。シテというのは、【主人公】と

いう意味です。

面(おもて)をつけて、扇を持って舞う姿が何回か映画の

中に登場しますが、そのあたりの解釈が、今いち私には、分かり

にくいものが、ありました。







(能の面とビニールの布がたくさん使われた画面)







老人ホーム『洛陽荘』に生活する、個性的な人々が織り成す

お話でした。

原田芳雄さんが主人公の植物学者で、発話障害を持った介護士長が

松坂慶子さんで、その他、長門裕之さんや川津裕介さん、三篠美紀さん

松原智惠子さんなど、錚々たるメンバーが出演されていました。






(主人公=原田芳雄さん 介護士長の松坂慶子さん、

 松原智惠子さんの顔も)





(私には)理解に手間取るストーリーなのですが、なかなかユニークで

面白い映画でした。パンフレットに監督さんの【ないしょの内緒】という

ページがあって、そこに

永い年月、私は老妻に迷惑のかけ通しだった。

その老妻がついにボケてしまった。仕方なく老人ホームに

入ってもらった。3日おきに訪問する私に

「早く家に帰りたい。」と言う。

「こうしていれば、入浴もさせてくれるし、三度の食事は勿論のこと、

おいしい三時のお茶の時間もあるし、部屋の隅には車椅子で入れる

トイレもあるし・・・」

と、なぐさめるのが精いっぱいであった。

こういう老夫婦の有様をドキュメンタリータッチで映像に収めれば

間違いのないものが出来上がるが、どうもその気になれない。

という文を読んだ時、監督の意図するものが、少し見えてきたような

気持ちになりました。






(木村威夫監督の舞台挨拶)




最後に、【在来の映画文法を少々壊してみて、どうにかフォルム主体の

作品となったようである。】

とありましたが、91才にて 在来のものを壊すって『すごいなぁ~。』

て思いました。

ビニールの布がいっぱい出てきたりなど、ちょっと今までに観たもの

とは違った印象を持ちました。

そして、観てよかったなぁ~。と意識を変えました。





(近くに JUSO の商店街も)
コメント (1)
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