「美智子さまという奇跡」 という題名にひかれ、
いつものように西図書館で予約をして読むことに。
しばらく前によみ終わっていたのですが、読了した感想を
どう文章表現すればよいものやら。
(美智子さまという完璧さを求める時代は、終わったかも。)
私は、皇室ファンでも何でもないのですが、
美智子さまは、聡明でお美しい。それに社長令嬢でもあり
努力家でもあります。
(いつも仲良く、いたわり合って理想の夫婦像でした。)
戦後の皇室を救った『奇跡』 であると著者は書いています。
なるほどなぁ~。その通りかも知れないと思って・・・。
しかし、私の心に強く残ったのは、この部分です。
それは、雅子妃に関するページでした。
岩井氏は、
~御料牧場などでの静養中、皇太子が先に帰京された夜など、
雅子妃は一人、小高い丘まで出て行かれることがあるそうです。
そして真っ暗な闇のなかから、街の灯りを黙って眺めておられるという
お淋しいんだろうなあ、ほんとに閉塞感があるんだろうなあと思います。
と語っている。「文藝春秋」三月号 ~
ここを読んだ時は、泣けましたねぇ~。
(雅子さま、無理をなさらないで。)
何とも言えない孤独感、八方塞がりで出口の見えない現状。
もっと外交官として活躍されたかったろうに、もっと御自分自身を生きたかったろうに。
今に適応できないけれど、その立場から離れることもできず。
私は、雅子妃は、皇室株式会社(著者がこう表現)の犠牲者だと思いますねぇ~。
ママ友とランチすれば、公務を欠席して、とメディアに叩かれ、
乗馬はできるのに、海外からの要人をもてなすことは、できないのか?
と重箱の隅をつつくような姑息な批判をされ・・・。
(拝謁式後の皇居の春秋の間での記念写真がでてきて。この時、天皇陛下が私の前を通られて。)
雅子妃は、体調が悪いときは、無理をされる必要は全く無いと思います。
我がまま(決してそうと思いませんが。)であっていいと。
それが治療であると考えます。
(象徴という務めをいつも真面目に、誠実に追及されていた陛下、
お疲れ様でした。)
著者は皇室には、今 日本が抱えている問題が詰まっているとも。
でも、私には、雅子妃を始め、皆様精一杯生きておられるのが、ひしひしと
伝わってきます。(立派なご一家だと。)
雅子妃を静かに、応援していきたいなぁ~。 と思っています。