しばらく前、アリオ鳳のTOHOシネマで・・・。
最初、3Dをみたいなぁ~。ということで 『SAW』 を見ることに。
予備知識がないというのは、恐ろしいことです。
まず、入ってすぐ異様に気づきました。
怖かったですねぇ~。。
ずっ~と下を向いていました。主人が見かねて(自分も見たくなかったのでしょう)
「出ようか?」 と言ってくれて、スクリーンの外へ。
入り口の係りの人に 「ちょっと、怖すぎるので、違うスクリーンへ行っていいですか?」
と たずねると、責任者の方に聞きに行ってくれました。
(ポスターです。 尊王か攘夷か。
そこには、誇りをかけた男たちの志があった。
という一文も。)
(気合いが入っているのでしょうか? パンフレットのサイズも
A3なので、整理しにくいなぁ~。笑い
桜田門外での襲撃のシーンが おもて表紙に。)
そうすると、料金を払い戻しもしてくれたので、改めてチケットを買い直しました。
係の人が3Dのメガネの料金もどうするか? 迷っていたので 「もういいですよ。」
と言ったのですが、最終的には払い戻してくれました。(そういう決まりになって
いるようです。)
(第9代常盤水戸藩主、徳川斉昭 を演じた北大路欣也さん。
役者の年輪を感じさせる演技でしたねぇ~。)
そんなアクシデントがあって、『桜田門外の変』 へ。
だから、あまり期待していなかったのですが、見ごたえのある映画でした。
画面もきれいでしたねぇ~。
(きれいなセットでした。これで茨城県の知名度も少しは
上がるかな?)
井伊大老が大雪の日、桜田門外で暗殺されるシーンなどは、激しくて
残酷でもあるのですが、何故かきれいな画面が見る者に迫ってきました。
監督は、佐藤純爾さんですが、インタビューでの内容を簡単にまとめてみると、
(佐藤純爾監督、御年78才。御自分の思いをしつこくなく
軽くなく画面に乗せているように思いましたが。)
《茨城県は、知名度が全国の中で45位なんだそうで、何とか順位を一つでも
あげたいという地域の方の思いがあって・・・。
そのためには、映画を作ったらいいのではないか? ということになり、この監督さんに
依頼があったようです。
茨城県と言えば、県庁所在地が水戸です。水戸ですぐ浮かぶのは
水戸黄門さんですが、今更 水戸黄門でもないだろうという話になり。
桜田門外の変の企画が浮上したようです。
桜田門周辺を再現した巨大なオープンロケセットは総工費2億5千万円をかけて
建設。(さすが、見ていてしっかりした造りを無意識に感じました。)
(襲撃を誓い合った仲間たち)
今は、オープンセットも公開されていて、一つの観光スポットにもなっているような・・・。
もう一つ、あの事件は、今で言えば 『政治テロリズム』であるから、桜田門外の変をクライマックスに
もってくれば、どうしても 『政治テロ』 を美化したり、承認したりすることになるので、お断りしたそうです。
では、どうすれば引き受けてもらえますか? という問いに対して、
事件を描く襲撃シーンを前に持ってきて
その事件が何故起こったかのか? という歴史的な流れと、襲撃した人たちが
どのような運命を辿ったのか? という二重構造にしてストーリーを創りたいと
答えておられました。
なるほどなぁ~。 と後になって思いました。
襲撃後の人生は、決して皆さん幸せなものではなかったですから・・・。
(この平和な姿は、襲撃後 見ることはできませんでした。)
清史郎君のけなげさが光っていました。)
『政治テロ』 をうまく美化しないよう、承認しないように描かれていました。
見終わって、何故かもの悲しい感情を抱え込んでいました。
最後に監督さんが こんなことも言っておられます。
『観終った後に、今という日本の社会にいかに関わっていけるんだろうと考えてくれれば
と思っています。』
ちょっと難しいですよねぇ~。
私は、今の自分を誠実に精いっぱい生きるという形で今の社会に関わっていこうと
思っています。
(大沢たかおさん、髷も結構似合いますねぇ~。)
主役の大沢たかおさん、よかったです。地味なんだけどどこかに花があって・・・。
『ファントム』 も 是非、観たいのですが・・・。