9月に読了。
新聞の広告を見て、題名に惹かれて読んでみようと。
なかなか難しい本でした。
漢字には、すべて読み仮名がふってあり、文字もそれなりに
大きくて、一見読みやすそうですが、さにあらず!!
読み終えるのにかなりの日数がかかりました。
(親鸞の教えについて多くを語っています。)
(「なぜ生きる」より「なぜ生きなければならないのか?」
と時々思う。)
「なぜ生きる?」は、人にとっての永遠のテーマですね。
読み進むにつれて親鸞の教えを説く宗教書であると分かりました。
印象に残ったその一つ(これは、宗教用語ではなくて、経済学用語らしい。)
「限界効用逓減(ていげん)の法則」 というのを納得しながら読んで。
※ 「限界効用」とは・・・持っている財(モノやサービス)が一単位増えた時、
満足度の程度がどれほど増えるかを表す数値をいう。
※ 持っている量が増えるにしたがい、限界効用が小さくなっていくことの性質を
「限界効用逓減の法則」という。
(私は ただ今、迷ってばかり。誰か道を切り開いてくれるような
教えがほしい、と。でも読書で救われることも多い最近です。)
例えば、喉が渇いた時にコーラを飲めば「スカッとさわやか」と快感を覚えます。
しかし、その気持ちよさも束の間でもう一口また一口、と次第に渇きが癒されるに
つれ、爽快感は減退します。渇きが減ってゆく過程だけが美味しいと感じられる
のです。百パーセント「渇き」がなくなってからのコーラは、逆に苦しいものと
なるでしょう。痒いところを掻いている快感が、やがて痛くなるのと同じです。
不満がなくなると苦痛に変わる。これは「限界効用逓減の法則」と名づけられて
色々な場面で見られる現象です。
(ミクロ経済学では、れっきとして成り立っている法則らしい。)
何故か、ここのところが心に残って。
(小休止のためでしょうか?所々に桜のフォトが。)
そのほかにメモしたノートを見ると
※ 仕事は人生の目的を達成する手段、実際は生きるための苦闘。
※ 愛は「心の底にしみとおる幸福ではあるが、あらゆるものを破壊する
不幸ともなりかねない。」(ヒルティ=スイスの哲学者)
※ 幸福というものが、同時に不幸の源になっている。これもさだめなので
あろうか。」(若きウェテルの悩みより)
※ 「幸せなのは夢を追う過程、達成すると色あせる。」
※ 人間の奥底には、生きる意味を「死に物狂い」で知りたがる願望が
激しく鳴り響いている。(カミュ)
(高森顕徹先生、浄土真宗親鸞会会長 とあります。)
※ 「なんと生きるとは素晴らしいことなのか!!」・・・生きる目標
(生きるとはいいこと。)
「生きるとは、無上の幸せになるためである。」・・・人生の目的
『人生の目的』と『生きがい・目標』は違う、と。
(ここのところが、いまいち理解できなくて・・・。)
※ 「人間に生まれてよかった!」という生命の歓喜を得ることこそが
人生の究極の目的。
とノートに記してありました。
私には、まだまだ理解できないことも多く、途中でギブアップしそうに
なることも。
でも、まぁ~、どうにか読み終えて、ちょっとうれしかったで~す。