台風一過の織田フィールドは、木々の小枝や葉っぱが
走路一帯に敷き詰められています。
いつも管理室でやさしく見守ってくれているスタッフさんは、
エアー掃除機とでもいう、強い風を出して葉っぱやらを飛ばしてしまう機械で
走路を確保してくれて大忙し。ご苦労様です、と声をかけながら
まずはJOGから入ります。
気温も上がり、最初から半そでと短いスパッツでも汗がでてきました。
今日はみっちり短距離走練習と決めているので、
入念に左肉離れをした場所を伸ばしていきます。
前屈、足振り、歩きながらの前足タッチなど、
20分はアップをしていきました。
準備運動も、走りたいという気分の高まる今は、楽しいプレタイム。
「秘技、足のつばめ返しも体得したし、フフン。」
しかし!
天狗になりかけでした。
アップシューズでの流しは、ホームストレートが追い風なこともあって
気持ちよく130m×3本、ここまでは順調です。
でも、400m+200m+100m のテンポ走りと決めたメイン練習に入ったとたん、
気分は逆方向にいきまいた。
400m。タイムを取ったらいきなり64秒で撃沈!
今年初の400走練習で、脚をかばいすぎた面もあるのですが、
前半押さえた分、後半に伸び始めた足に、感触は悪くなかったにも
かかわらず、ゴールしてみると「1’04」なのです。
普通シーズン真っ最中のこの時期なら、気持ちよく走って1分2秒、
テンポ走の一本目と気張れば、1分ジャストにはなるはずなのに・・・
やはり絶対的筋力の不足なのでしょう。
秘技・ツバメ返しの走法だけでは、タイムを挙げられないのが現実なのです。
鼻は延びる前におれた、というわけ。
続いて200mは31秒、100mは10m助走をつけて14秒。
レストタイムをほとんど取っていないこともあって、
両脚太もも付け根に疲労物質がたまり、熱くぼんやりした筋肉になって、
いわゆる「ケツ割れ」になりました。
余裕があれば、15分くらい休憩して、もうワンセット同じ距離のテンポ走をするのが
いいのでしょうが、残念ながらタイムアップ。
秘技・ツバメ返しはうまく運びつつ、まだ走る人間には戻りきっていない自分をしるばかりの
練習で、「小次郎 敗れたり」気分の練習でした。