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写真:文在寅前大統領と愛犬マル
韓国の文在寅(ムン・ジェイン)前大統領の飼い犬、マルが死んだそうです。
以下は、文在寅氏のフェイスブックに12月10日にアップされた文章です。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/62/34/3bce946e79ae1db39c997a9a66882db2.png)
ムン・ジェイン
12 月6日
今日、マルがあの世に旅立ちました。
朝の散歩中にへなへなと座り込み、まもなく息を引き取りました。
痛みも呻吟もなく、穏やかな表情で逝きました。
散歩の途中で、最近好んで食べていた熟柿をおいしそうに食べていました。
最後の散歩を一緒にして、息を引き取るときになでてやることができ、ほんとうに幸いでした。
マルは、私が盧武鉉(ノ・ムヒョン)政府での任を終え、梁山(ヤンサン)梅谷洞(メゴクドン)の山間(やまあい)に住み始めた時から今まで、長年にわたる激動の期間、家族の頼もしい伴侶であり、慰めと幸せをたくさんもらうことができました。
私にとって、このうえなくありがたい友でした。
マルは梅谷の山間でいちばん凛々しく、威厳のあるオス犬で、2世もたくさん儲けました。
梅谷の山間の白い犬はみなマルの子だと地元の人たちが言うほどで、全国各地に入養されて(引き取られて)いきました。
梅谷の裏山、デウン山の裾野を元気に走り回り、大統領府に住んでいるときは北朝鮮の豊山犬コミと愛を育んで南北合作を成し遂げたのですから、それだけでも大した犬生でした。
マルには死に化粧を施して、わが家の庭の木の間に樹木葬で埋葬しました。
マルよ、ほんとうにありがとう。
来世があるなら、より良い因縁、より良い関係でぜひ再会しましょう。
さようなら。
以前のフェイスブックの記事によれば、マルの生年月は2007年12月。満15歳(数え年では17歳)まで生きたということになります。
韓国では犬も数え年
豊山犬の平均寿命が12歳と言われているので、長命といえるでしょう。
マルは2017年に青瓦台(旧大統領府)に「入城」し、大統領の任期5年間を青瓦台で過ごしました。「ファーストドッグ」として、至れり尽くせりの健康管理が行われた成果なのでしょう。
文在寅は犬公方?
そうでなくても、「梅谷の山間の白い犬はみなマルの子だと地元の人たちが言うほど」精力絶倫の犬だったようです。放し飼いにしていて、近隣の飼い犬に手を付け放題だったということでしょうか。種を付けられた犬の持ち主は、「盧武鉉大統領の参謀だった偉い人の飼い犬」だから文句は言わず、かえってありがたく思ったんでしょうか。
マルはファーストドッグになった後、北朝鮮の金正恩総書記から贈られた若い豊山犬、コミとの間に子を儲けたと言われています。そのときマルは13歳4か月。コミには、同じ時に贈られたソンガンイという「夫」がいるにもかかわらず、です。
まさに精力絶倫ですね。
そして、コミとソンガンイは、現在の尹錫悦(ユン・ソンニョル)政権との間でひと悶着あったあと、結局、動物園送りになりました。
北朝鮮から贈られた豊山犬の末路 その4
一度は「愛を育んだ」コミと引き離されたことによる「失意」が、マルの死期を早めたんじゃないでしょうか。
最期に、12月16日付の「世界日報」の記事を拙訳で紹介します。
米『ニューヨークタイムズ』に載った「文豊山犬返還」報道…朴デチュル「ついに「国際的な恥さらし」となった」
朴デチュル、SNSで「ニューヨークタイムズに「豊山犬離縁騒動」の記事が載った」という文章をアップ。
文在寅(ムン・ジェイン)前大統領の豊山犬返還騒動などを扱った米国の有力日刊紙『ニューヨークタイムズ』の報道に、野党「国民の力」の朴デチュル議員が16日、「ついに「国際的な恥さらし」となった」と舌打ちした。
朴議員はこの日の午後、自身のSNSに文前大統領の豊山犬返還などを扱った『ニューヨークタイムズ』の画像を共有し、このように主張した。
パク議員は続けて「4年前、ニューヨーク、マンハッタンのタイムズスクエアに文大統領の66歳の誕生日を祝うビデオ広告が出たが、今回は「ニューヨークタイムズ」に「豊山犬離縁騒動」の記事が載った」、「前大統領が「育ててきた犬を捨てた」ことでアメリカが驚き、動物園に入れたことでさらに驚いた」と舌打ちした。
パク議員がSNSで公開した画像は、「大統領たちのいがみ合いの中で、贈り物として受け取った犬が動物園に送られた」という見出しのニューヨークタイムズの記事だ。
見出し原文は「Gift Dogs End Up in Zoo as Presidents Snarl at Each Other」(オンライン版の見出しは「Two Dogs From North Korea Become Victims of a Political Squabble(北朝鮮から来た二匹の犬が政争の犠牲になった)」となっている。
朴議員は「育ててきた犬もお金がかかれば積弊清算なのか」、「なぜそのまま育て続けられないのか、まだ理解できない」、「恥ずかしい」と書いた。
文前大統領の豊山犬返還に関し、「罷養(=離縁)」「返納」「返還」などさまざまな表現が使われてるが、国民の力は一貫して「罷養」という言葉で文前大統領を非難している。
(後略)
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/4c/8b/e7af50accf87f001540720b77c625c31.jpg)
タイムズスクエアの文大統領の誕生日祝いの広告