犬鍋のヨロマル漫談

ヨロマルとは韓国語で諸言語の意。日本語、韓国語、英語、ロシア語などの言葉と酒・食・歴史にまつわるエッセー。

妻は中症だったらしい

2024-11-08 21:59:53 | 介護生活

写真:帝京大学病院(板橋区)

 妻の通院に同行しました。

 6年前にクモ膜下出血で倒れた妻は、手術、リハビリの経過が良好で、今は車の運転を除いて、従来通りの生活をしています。

 それでも、1年に1回は主治医(執刀医)に経過を見てもらっています。通常、MRIを撮ってから問診となるはずですが、昨年より、いきなりMRIを撮るのが禁止されたそうで、とりあえず問診だけ行い「MRIが必要だ」という判断のもと、あらためてMRIの予約をとることになります。

先生「その後、どうですか? 1年前と、何か違いはありますか」

妻「普通に生活しています。とくに変わったことはないです」

私「週二回テニスをしたり、そのほかの習い事もしてます」

先生「それはよかった。血圧は計ってますか?」

妻「いいえ。血圧計は買ってあるんですけど、続かなくて」

先生「毎日計って記録しておくと、面白いですよ」

 同じことを毎年言われるのに、やっていない。

私「やっぱり、血圧が高いとよくないんですか」

先生「高血圧が続くと、血管の老化が進むんです。そうするといろんな病気に原因になるから」

私「食生活を注意しないといけないんですか」

先生「食生活ではなかなか下がりません。薬を飲むのが確実です」


 妻も私も、定期的に飲む薬というのはありません。薬は飲まないに越したことはない、と思っていましたが、そうでもないようです。

今回はMRIの予約をとるだけだったので、話すことがあまりない。車で1時間半もかけてやってきたので、もったいない気がしていろいろ聞いてみました。

私「先生は、いまも執刀してるんですか」

先生「いや、最近はあまり。カテーテルのほうはしますけど」


 私はカテーテル手術のことを聞いたのですが、開頭手術は「執刀」でも、カテーテルは「執刀」とは言わないのかも。刀(メス)を使いませんからね。

先生「カテーテルは機械もどんどん進歩して、できる人も増えました」

 6年前、この先生はカテーテル手術で第一人者だったようなのです。いい先生に当たってラッキーでした。

私「大阪のお寿司屋さんの板前で、クモ膜下出血で倒れたのに、3週間で仕事に復帰した人がいるんですけど、そんなこともあるんですね」

先生「それは超軽症だったんでしょう。軽症の場合、10人に8人はよくなります」


妻(私に)「別のお友達は重かったよね」

私「私の大学の同級生は、4年前にやっぱりクモ膜下出血で倒れて、今も意識不明のまま療養中と聞きました。コロナの間は家族も面会できなかったらしい」

先生「重症の場合、社会復帰できるのは2割ぐらいです」

私「妻のケースは、どのレベルだったんですか」

先生「中ぐらいですね」


 私は3か月のリハビリの後、日常生活に復帰できた妻を「軽症」だと思っていましたが、実は「中症」だったのでした。

 結局、MRIはけっこう込んでいて、予約できたのは年末でした。

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