犬鍋のヨロマル漫談

ヨロマルとは韓国語で諸言語の意。日本語、韓国語、英語、ロシア語などの言葉と酒・食・歴史にまつわるエッセー。

「違国日記」と朝ドラ「おむすび」

2024-10-29 00:00:56 | 朝ドラ
写真:「おむすび」のギャルたち


 9月の韓国出張の時、飛行機の中で「違国日記」という邦画を半分ほど観ました。今回の帰国便では、残りを観ることに。

 両親を交通事故で亡くした中3の娘(朝・あさ)の成長物語だと思っていましたが、朝を引き取った叔母(槙生・まきお)と、亡くなった姉(実里・みのり、朝の母親)との確執も、この作品の主要なテーマになっていたようです。

 性格の違う姉妹の絶交、母を心底嫌う叔母と暮らさざるをえない思春期の女子高生。気兼ねしてやりたいこと(音楽)もできずに暮らす。(母が生きていたら許さないだろう…)。「自分のやりたいことをすればいい。あの人はいつも世間体ばかり気にしていた…」。朝は、やりたいこと(小説を書く)をやってきた叔母を見ながら、新しい一歩を踏み出す…。

 そんな映画でした。まきおの男友だちとの奇妙な関係、朝の親友の同性愛の告白。さまざまなサイドストーリーがあって、けっこう深いお話になっている。原作の漫画がベストセラーになったというのもうなづけます。

 帰国後、録りためていた朝ドラ、「おむすび」を観ました。

 ここでもテーマは姉妹の確執。

 ギャルだった姉の歩(あゆ)が東京に帰って来た。あゆを慕って「ハギャレン(博多ギャル連合)」を守ってきたゆいの友だちに向かって、あゆは

「ギャルなんてダサいし、「ハギャレン」も死ぬほど恥ずかしいから潰したらいい」

と言い放つ。

 ゆいは、「伝説のギャル」歩の妹だから仲間に入って助けてほしいと頼まれ、親しくしていた。

「できもしないのに引き受けて、苦しくなって、お人好しなお父さんと一緒じゃん。いいかげんさ、いい子のふりすんの、やめなよ!」

「私はお姉ちゃんみたいな生き方が嫌なの! いくら、つらいことがあったからって、好き勝手やって、家族に迷惑かけて…」


「異国日記」の場合は、 みのりは死んでしまったので和解しようがない(まきおにそのつもりもなさそう)けれども、ゆいとあゆはきっと和解するんでしょう。

 朝ドラだし。

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