二日目の夜は、以前も行ったカンジャンケジャン無限リピル(食べ放題)の店。前回は客が少なかったですが、最近は人気が出てきて、入れないこともあるそうな。
幸い、その日は金曜日だったにもかかわらず、それほど混んでおらず、待たずに入れました。
基本のセット(カンジャンケジャン、ヤンニョムケジャンの食べ放題とワタリガニのメウンタン)、1万5千ウォン弱を注文。
ケジャンの旬は5~6月だと聞いていたので、期待していたのですが、カニそのものは前回と変わりませんでした。
「今日は、二次会はどうしますか? 昨日と同じところというのも芸がないし。犬鍋さん、どこか知りませんか」
「じゃ、ちょっと知り合いの韓国人を誘ってみましょうか」
いつも韓国で飲む韓国在住20年の日本人の知り合いは、残念ながら今回に日本に行っていて行き違い。日本人の観光ガイドをしている韓国人女性に電話してみました。
「ごめんなさい。明日、試験なので、今日はちょっと難しいです」
「なんの試験?」
「観光中国語」
どうも、最近は日本人観光客が少ないので、日本語のガイドだけでは仕事にならない。そこで、中国語も勉強して、中国人観光客のガイド資格をとろうということのようです。
「テーダナダ! ヒムネセヨ!(すごいね! 頑張って!)」
「カムサハムニダ!」
駐在員はまだ韓国語があまり上手ではないので、日本語のできる店がいいのですが、私の知っている店はほとんどつぶれています。
「ちょっと遠くでよければ、ありますが」
「どこですか」
食事を一緒にしていた韓国人社員が聞きます。
「9号線のヨムチャン駅」
「そんなに遠くないですよ」
「じゃそこにしよう」
地下鉄に乗るのもかったるいので、目の前に止まっていた「模範」に乗り込みました。
金曜日の夜の城山(ソンサン)大橋は大渋滞。
「失敗したかな」
「地下鉄のほうがよかったかもしれませんね」
結局、目的地に着くまで1時間近くかかりました。料金は2万7千ウォン。韓国のタクシー料金としてはかなり高額です。
「オレガンマニエヨ(久しぶり)」
このアガシ、以前は別のところにいて、私と韓国人スタッフがよく飲みに行っていました。
「まだ結婚してないの?」
「ええ。でも、妹はあさって結婚するわ」
「そうなんだ。おめでとう」
アガシには二人の妹がいて、みな独身でしたが、このたびマンネ(末っ子)が結婚することになったのだとか。
「犬は元気?」
もう一人の妹がブリーダーをやっていて、家に5匹だったか6匹だったかの犬を飼っていることを、以前聞いていました。
「犬は2匹だけ。でもネコがたくさんいるわ」
「何匹?」
「スムルトゥーマリ(22匹)」
「えっ? スムルトゥルって、イーシビー(22)ってこと?」
「そう」
「多すぎでしょ?」
「子どもをたくさん産んじゃって」
「ナビタンにしたら?」
「オモナ! 何言ってるの?」
ナビタンというのは、少し前にこのブログのコメンテーターに教えてもらったもので、「猫鍋」のこと。関節にいいということで、漢方薬の一種として食すとのことです。なお、「ナビ」は韓国語のチョウチョ。韓国人は、猫を呼ぶときに決まって「ナビヤ、ナビヤ」と言いますが、そこに由来するようです。(→リンク)
「だって、ポシンタン、好きでしょう」
「あれは別よ」
「ナビタン」については、名前は聞いたことがあるけれども見たことはない。韓国でも一般的ではないようです。
「あと、エンムセもいるの」
「エンムセって、オウム?」
「そう。二羽いるわ」
「猫に襲われないの?」
「大丈夫。別の部屋だから」
「しゃべる?」
「ええ、上手よ。韓国語しかだめだけど」
店はだんだん混んできて、2人しかいないアガシはテーブルを行ったり来たり始めます。「カフェ」だから仕方がありません。
「そろそろ行こうか」
ビール5本と韓国ウイスキー(スコッチブルー。なつかしい!)1本、それに果物のセットで20万ウォン。それにアガシへのチップが5万ウォン。一人8千円チョットというのは、郊外の飲み屋にしては高い部類に入ると思います。
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