2か月ぶりの韓国です。今回は珍しく仁川空港。ホテルは前回と同じく、仁寺洞の中級ホテル。ここは喫煙可の部屋があるので、ありがたい。
キーを受け取って、部屋に入ってみると、前よりも大きな部屋でした。ダブルベッドのほかにシングルベッドがあり、タオルやバスローブが3セットあるので、3人用の部屋のようです。浴室はバスタブとシャワーが別になっており、大きな窓があって、外の景色を見ながら入浴できます。バスタブにはジャグジーまでついている。
(無駄に広いな)
かなり広いベランダもついていて、花壇にはバラの花が咲き誇っています。
外出するときにフロントに聞くと、部屋の料金はいつもと同じ。サービスでグレードアップしてくれたのだとか。
(韓国観光は、今、不人気なのかな)
少し前の韓国の新聞に、日本に来る外国人観光客の激増に比べて、韓国に来る観光客が伸び悩んでいることを伝えるニュースがあったことを思い出しました。
さて、初日の夜は一緒に行った出張者、現地駐在員とともに、会社近くの焼き肉の店に行きました。
サムギョプサル(豚バラ)、ハンジョンサル(豚トロ)、オリ(家鴨)のセットに、チャドルパギ(牛の薄切り)を追加。ビールは「クラウド」。見慣れないブランドですが、韓国のメーカーから出ているとのこと。なかなかイケます。
もう一人の出張者は下戸なのでここでリタイヤ。二次会には、事務所で残業していた韓国人スタップが合流し、前回の出張時に見つけた世宗文化会館裏のカフェへいきました。
ママさんのほかに40歳前後のアジュンマがいます。日本語ができないのですが、スマホに「自動通訳ソフト」のアプリを入れていた。
「これ、便利なんですよ」
韓国語で音声入力すると、即座に日本語で通訳してくれます。ただ、静かな環境じゃないと雑音を拾ってしまってうまくいかないのが難点。
駐在員の韓国語力のほうは、前回の出張時と比べて大きな進歩はない。もう年齢も定年間近なので、記憶力の減退が著しいようです。これは私もミャンマー語の学習時に思い知らされています。
一緒だった韓国人スタッフは、最近、第二子が生まれたとのこと。
「また男なんですよ。女の子がほしかったんですけどね」
「もう一人産めばいいでしょう」
「もう無理です。ぼくは韓国の歳で今年40ですよ。定年のときに子どもが成人していないのは厳しいです」
「最初の子どもが生まれるまでも時間がかかったよね」
「5年かかりました。1年目は、新婚生活を二人で楽しもうという余裕があったんですけど、2年、3年とできなくて、あせりました」
「なんか対策したの?」
「ヨンボンタンです」
「龍鳳凰か」
龍鳳凰とは、スッポンと烏骨鶏を材料にした精力鍋。私も駐在中に話を聞いていましたが、ついに食べる機会に恵まれませんでした。
「最初の子は、ヨンボンタンを食べた夜に出来た子なんですよ」
いろいろ話しこむうちに、時刻は11時を回りました。
「明日の仕事もあるし、このへんでお開きにしようか」
ビールとつまみで約10万ウォン。「カフェ」の金額としては相場でしょう。
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