
図版:産経新聞「韓国のジレンマ 文政権100日」より
言語交流サイトで、ある韓国人女性から話しかけられました。
今、韓国で歴史を教えていて、日韓の歴史に関する資料を作っている、とのことでした。
チャットで応答すると、通話したいとのこと。
韓国語で20分ほど通話しました。
「高校の教師ですか?」
「いえ、アカデミーで教えています。小中学生相手です」
「歴史というのは、いつごろの歴史ですか? 古代とか、近代とか?」
「現代史です」
「それは難しいところですね。日本と韓国は歴史問題で対立していますから」
「はい。私が日本で感じたのは、日本人たちが日韓の歴史をほとんど知らないということです。知識がないと、意見の交換もできないです」
彼女は名古屋にしばらくいたことがあるそうです。
「韓国の子どもたちも、歴史をよく知りません。それで、今、教えているのです」
「大学では歴史を専攻したんですか」
「いえ、看護学です。看護師は短い期間だけやって、そのあと自分で勉強しています」
「何で勉強したんですか」
「Youtubeです」
「…」
「とてもいいYoutubeがあるんですよ」
「どんなのですか」
「日本人がやっているんです。あっちゃんていう、日本でも有名な人だと思います」
「知らないです」
「リンクを送りますから、見てみてください」
送られてきたのは、オリエンタルラジオの中田敦彦がやっているYoutube。三年ほど前に配信されたものです。
(韓国人が、日本の芸人のYoutubeで勉強してるんだ!)
見てみると、これは中田敦彦が、池上彰の本の内容を紹介しているもので、3年前の日韓の懸案を、歴史的な経緯を含めてわかりやすく説明したもの。
なかなかよくできていました。
細かいことを言えば、1965年の日韓請求権協定の紹介のところで、「日本から利子なしで3億円、低利子で2億円渡した」となっていましたが、これはまず貨幣が「円」ではなく「ドル」。さらに、3億ドルは無利子貸し付けではなく、無償供与です。
池上彰の本にそう書いてあったのか、中田のミスかはよくわかりません。
この番組でも触れられていましたが、日本の学校教育では、日韓現代史がほとんど教えられていない。私が学生時代もそうでしたし、今もそうなのでしょう。大学入試でほとんで出ないし、ほかに覚えるべきことがいっぱいありますからね。
先の韓国人が言う、「日本人たちが日韓の歴史をほとんど知らない」というのは間違っていません。
でも、「韓国の子どもたちも、歴史をよく知りません」というのはどうか。
韓国の教科書を見ると、日韓関係史は少ないどころか、多すぎるくらいです。歴史の教科書だけでなく、国語や道徳の教科書にも、抗日の義士の偉人伝が出てきたりします。
韓国では「歴史が教えられていない」のではなく、「過剰に教えられている。しかし、その内容が間違っている」ことが問題なのですね。
先の韓国人が、この点について正しく認識し、韓国の子どもたちに「ありのままの歴史」を教えてくれればいいなあ、と思います。
李栄薫の『反日種族主義』を読んだか聞いてみると、読んでいないということだったので、Youtubeのリンクを教えてもらったお返しに、教保文庫の『反日種族主義』のリンク(ここで本の抜粋が読めます)を送りました。
その後、返信はありません。
〈参考〉
韓国のジャンヌダルク、柳寛順の虚像と実像
李栄薫『反日種族主義』
言語交流サイトで、ある韓国人女性から話しかけられました。
今、韓国で歴史を教えていて、日韓の歴史に関する資料を作っている、とのことでした。
チャットで応答すると、通話したいとのこと。
韓国語で20分ほど通話しました。
「高校の教師ですか?」
「いえ、アカデミーで教えています。小中学生相手です」
「歴史というのは、いつごろの歴史ですか? 古代とか、近代とか?」
「現代史です」
「それは難しいところですね。日本と韓国は歴史問題で対立していますから」
「はい。私が日本で感じたのは、日本人たちが日韓の歴史をほとんど知らないということです。知識がないと、意見の交換もできないです」
彼女は名古屋にしばらくいたことがあるそうです。
「韓国の子どもたちも、歴史をよく知りません。それで、今、教えているのです」
「大学では歴史を専攻したんですか」
「いえ、看護学です。看護師は短い期間だけやって、そのあと自分で勉強しています」
「何で勉強したんですか」
「Youtubeです」
「…」
「とてもいいYoutubeがあるんですよ」
「どんなのですか」
「日本人がやっているんです。あっちゃんていう、日本でも有名な人だと思います」
「知らないです」
「リンクを送りますから、見てみてください」
送られてきたのは、オリエンタルラジオの中田敦彦がやっているYoutube。三年ほど前に配信されたものです。
(韓国人が、日本の芸人のYoutubeで勉強してるんだ!)
見てみると、これは中田敦彦が、池上彰の本の内容を紹介しているもので、3年前の日韓の懸案を、歴史的な経緯を含めてわかりやすく説明したもの。
なかなかよくできていました。
細かいことを言えば、1965年の日韓請求権協定の紹介のところで、「日本から利子なしで3億円、低利子で2億円渡した」となっていましたが、これはまず貨幣が「円」ではなく「ドル」。さらに、3億ドルは無利子貸し付けではなく、無償供与です。
池上彰の本にそう書いてあったのか、中田のミスかはよくわかりません。
この番組でも触れられていましたが、日本の学校教育では、日韓現代史がほとんど教えられていない。私が学生時代もそうでしたし、今もそうなのでしょう。大学入試でほとんで出ないし、ほかに覚えるべきことがいっぱいありますからね。
先の韓国人が言う、「日本人たちが日韓の歴史をほとんど知らない」というのは間違っていません。
でも、「韓国の子どもたちも、歴史をよく知りません」というのはどうか。
韓国の教科書を見ると、日韓関係史は少ないどころか、多すぎるくらいです。歴史の教科書だけでなく、国語や道徳の教科書にも、抗日の義士の偉人伝が出てきたりします。
韓国では「歴史が教えられていない」のではなく、「過剰に教えられている。しかし、その内容が間違っている」ことが問題なのですね。
先の韓国人が、この点について正しく認識し、韓国の子どもたちに「ありのままの歴史」を教えてくれればいいなあ、と思います。
李栄薫の『反日種族主義』を読んだか聞いてみると、読んでいないということだったので、Youtubeのリンクを教えてもらったお返しに、教保文庫の『反日種族主義』のリンク(ここで本の抜粋が読めます)を送りました。
その後、返信はありません。
〈参考〉
韓国のジャンヌダルク、柳寛順の虚像と実像
李栄薫『反日種族主義』
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