写真:石焼ビビンバ
ビビンバの古語だというキョバン(攪飯 )という言葉を知らなかったので、語学交流サイトで知り合った韓国人に聞いてみました。
「キョバンを知っていますか? ビビンバの古い言葉らしいんですけど」
「聞いたことないですね。今は使いません」(50代男性)
「知りません。プッカンマル(北朝鮮語)かもしれません」(30代女性)
「聞いたことないですね。今は使いません」(50代男性)
「知りません。プッカンマル(北朝鮮語)かもしれません」(30代女性)
今、韓国では使わない言葉のようです。
韓国のウィキペディアによれば、たしかに「キョバン(攪飯)とも呼ぶ」とあります。
また、ビビンバの種類の一つとして、海州ビビンバが紹介されています。
「黄海道海州市のビビンバで、見た目が美しく、キョバン(交飯)として有名だ」
こちらは「交飯」という漢字が使われています。
ナムウィキには、海州キョバンが立項されています。
「黄海道の郷土料理である海州キョバンは、炒めご飯の上に鶏肉、各種のナムルを載せたビビンバ」
「現在、海州キョバンと呼ばれているが、経緯はよくわからないが、もともと晋州(チンジュ)キョバンと呼ばれていたものを、1957年頃「わざわざほかの土地の名前をつけて呼ぶことはない」という金日成の教示で海州キョバンと呼ぶようになった」
偉大なる首領様が名付け親だったとは…
一方、北朝鮮の広報誌メアリには、「黄海道地方の海州キョバン」としてレシピが紹介されています。
日本では石焼ビビンバが有名ですが、これは明洞にある全州中央会館という老舗が発明したんだそうです(その店ではそう主張していました)。
知り合いの韓国人によれば、もともと儒教の祭祀で供えた食べ物を、無駄なく消費するために、ご飯に混ぜ合わせて食べたのがビビンバの始まりで、石焼きじゃない、常温のビビンバが本来だ、ということでした。
フードロスを生まないための、古人の知恵だったんでしょう。
私は石焼ビビンバのほうが好きですが。
〈参考〉
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