犬鍋のヨロマル漫談

ヨロマルとは韓国語で諸言語の意。日本語、韓国語、英語、ロシア語などの言葉と酒・食・歴史にまつわるエッセー。

フィリピン、車事情

2022-01-25 07:34:09 | フィリピン
 写真:Hyundai i30 2018

 D(三女の夫)は車が好きで、ドライブに同乗していると、道行く車を注視しています。

 とくに古いスポーツタイプの車が好きなようで、30年前のトヨタレビンなどとすれ違うと歓声を上げます。

「フィリピンも日本車が多いでしょう?」

「はい、でもバギオは長い車が多いです」

「長い?」

「はい、山道が多いから、弱いと登れないです」


 どうも、軽自動車のような、小さくて排気量の少ない車が少ないということを言いたいようです。 まあ、軽自動車でも山道は走れると思うのですが。

「じゃ、マニラには軽自動車もあるの?」

「いえ、ないです。フィリピン人はアメリカ人と同じで、大きい車が好きです」

「韓国人と同じだね」


 Dが来日直前に教習所で働いていたことを思い出しました。 (
リンク

「教習のための車を買い付けたんだよね」

「はい。マニラで」

「やっぱり日本車?」

「いえ、韓国の…。ヒュンダイです」

「ああ、ヒョンデ(現代)ね」

「日本車は高いから。 ヒュンダイをとても安く買いました」

「中古?」

「はい。 でも新しいです。 銀行が売ってました。 借金で…」


 どうも、車を担保にして銀行から借り入れをしていた人が、お金が返せなくなって、銀行が競売にかけた。 それを安く買った、ということのようです。

「何台買ったの?」

「2台です」

「たった2台?」

「はい、マニュアルが1台とオートマが1台」


 少し前まで、フィリピンには自動車教習所というものがありませんでしたが、最近、法律が改正になって、教習所で練習してから免許の試験を受けるようになったそうです。

 それで、教習所が雨後の筍のようにオープンしている。 Dが働いていたところもそんな会社で、土地もなければ教習車もない、指導員もいない状態から始め、たった2台の教習車で自動車学校をオープンしたということです。

 Dはもう一人の仲間といっしょに、バギオからバスでマニラに行き、マニラで教習車を買い付けて、運転して帰ってきたそうです。

 Dは活躍が認められて、マネージャーに抜擢されましたが、オープン直前に日本行きのビザが下り、退職してしまったのが少し残念な様子。

「はやく日本の免許がとれるといいね」

 フィリピンの運転免許を、日本でも運転できる国際免許に切り替える手続きをまだしていないので、日本でのドライブデビューはしばらくおあずけです。

コメント    この記事についてブログを書く
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする
« 文在寅政権下で結婚が減った | トップ | 来日初散髪 »
最新の画像もっと見る

コメントを投稿

フィリピン」カテゴリの最新記事