犬鍋のヨロマル漫談

ヨロマルとは韓国語で諸言語の意。日本語、韓国語、英語、ロシア語などの言葉と酒・食・歴史にまつわるエッセー。

人間ドック

2007-11-05 00:09:11 | 思い出
 35歳になると,人間ドックでの検診が義務化されます。

 私は35歳で渡韓したので,初めての人間ドックを韓国の病院で受けました。駐在員の中には,言葉の問題もあって,また外国の病院は信用ならんということで,帰国の折に日本で受ける人もいます。私の場合,健康にさしたる不安がなかったこともあって,韓国で受けることに抵抗はありませんでした。

 最初は明洞のペク(白)病院で,途中から当時韓国で最高といわれていた三星(江北)病院に変えました。

 でも,三星の場合,人間ドック事業は片手間なので,相当にいい加減だということがわかってきた。たとえば,身長などは,前年のデータをそのまま写す。そりゃ,40歳にもなってもはや成長は望めないけれど,測れよな,金とってるんだから。
 コレステロール値が「要治療」と出た翌年,何の節制もしなかったのに,「正常」に戻ったり…。

 それで,ある年から人間ドックを専門にしている医療機関に変えました。

 さて,人間ドックを受けながら,観察していると…。

 そこで3種類の人が働いていることがわかりました。

 まず,医師。問診や,ちょっと専門的な検査をする人たちです。

 もう一つは技士。眼圧とか,X線とか,心電図とか,一般的な検査をする人たちは,医師ではなく,検査の資格をもった技士のようです。

 そして,もう一種。案内嬢ともいうべき,一群のアガシたちがいます。一つの検査が終わって待っていると,この人たちが名前を呼び,次に行く場所を指示してくれます。

 彼女たちの特徴は,若くて綺麗であること。スタイルもいい。ただし,感じはあまりよくない。ちょっとした質問にも答えられない。仕事量に比べて人数が多い。頻繁に交代しては,控室でお菓子を食べたり,お化粧に余念がない(ドアをきっちり閉めろよ!)。

 そして,彼女たちとその他の人々の間に,ある種冷やかな空気が流れています。医師や技士たちは,明らかに「この単純労働者」として見下しているし,案内嬢たちは「私たちはあんたたちと違ってきれいなのよ!」という態度がありあり。

 さて,帰国して初めて日本で人間ドックを受けました。

 当然といってはなんですが,ここには「案内嬢」なるものはいない。次に行く場所を指示してくれるのは,「技士」さんたちで,私たちを次の場所を導いてそのまま検査をしてくれます。検査について質問しても的確に答えてくれる。

 ただし,韓国の案内アガシほどには若くも綺麗でもない。

 これで充分ですけどね。美人を揃えればほかの医療機関より競争力がアップすると考えるほうがどうかしている。(でも,なぜか飛行機はアシアナを選んじゃうんだよなあ)

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4 コメント

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私の場合は (スンドゥプ)
2007-11-05 12:18:35
必ず日本で検査を受けています。
内視鏡検査の時には写真をプリントして解説してくれます。もちろんプリントもくれます。
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額縁 (犬鍋)
2007-11-06 01:08:44
に入れて飾っておけば,現代アートっぽいかも。
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BGH (あみん)
2007-11-17 18:49:27
 ご無沙汰しています。

 自分は、バンコクで受けています。バンコクゼネラル病院(BGH)です。国際病院も持っている所で、もともと外人の受診も多い病院で、日本語でも問題なく受けられます。

 ここは、犬鍋さんの韓国の病院のように、可愛い案内の人が次へ連れて行ってくれます。服装は、まんまナース服ですので、看護婦さんなのかなぁ?
 午前中で済むので宿泊の必要はありませんが、自分は(朝6時からなので)前泊します。
 ドック料金はオプションの有無で異なりますが、自分は約一万バーツです。
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実は今,バンコクにいます (犬鍋)
2007-11-18 03:13:35
韓国のドックは,肝臓系の検査がやたらとくわしかったように記憶しています。

肝炎が国民病と言われるほど蔓延しているからかもしれません。

今日の夕食は,カブトガニの卵,ワニの唐揚げ,魚の浮き袋の炒めものなどでした。

インドネシアからずっと腹具合が悪いのですが,めげずに食べかつ飲んでいます。
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