出張時,私の常宿は明洞IBISアンバサダーホテルです。朝食は最上階のビュッフェ。窓際の席に座ると,正面に南山と,今や数少ない日帝時代の遺物である新世界百貨店本店が見えます。そこからロッテ百貨店に至る広い車道に,車が行き来するのが見える。
90年代前半,韓国人に言わせると売国奴の呉善花氏が,「韓国の車は黒ばかり。赤や黄色の車は,水商売だと思われる」というようなことを『スカートの風』だかに書いていました。実際,韓国に来てみると,確かに黒い車が多かった。それだけでなく印象的だったのは,スポーツタイプが少なかったこと。ほとんどがセダンでした。
今,ホテルの最上階から下界を見下ろすと…。車の色はけっこう多彩です。派手な原色の車が目につきます。しかし,よくよく見ると,原色の車の多くはバスとタクシー,そして営業車。バスは,赤,青,緑の色分けで,近距離か遠距離かを表している。タクシー(一般)は日本よりもカラフルで,車全体がオレンジだったりブルーだったり。
しかし,チャガヨン(自家用)は,やはり地味ですね。昔より黒が減り,白が増えた感じはしますが。シルバー系の色も多いけれど,赤や黄色,青という原色系は依然として少ないようです。ただ,昔よりワンボックスやジープタイプは増えている。外車が増えたのも確かです。
外車については何か月が前にこんな記事があった。(朝鮮日報4月4日)
「ゴルフ」など中型・小型車の販売がじわじわと増加…日本を後追い
日本では中型・小型車の販売が1位
韓国では中大型車が人気だが、専門家らは「版図に変化の兆し」
韓国と日本の輸入車ブランド別販売および人気車種を比べてみると、輸入車に対する両国の好みの特性はもちろん、韓国の輸入車市場の未来を見通すことができる。
韓国・日本の輸入車市場は、自動車の高級化の水準として見る場合、双方いずれも「先進市場」に属する。しかし販売車種を分析してみると、日本は大衆車やプレミアムブランドの小型車が多く売れる「ヨーロッパ・先進国型市場」であるのに対し、韓国はプレミアムブランドの中大型車が集中的に売れる「中国・開発途上国型市場」の特性を示している。これは、輸入車が身分を誇示する手段として大きく活用されている韓国社会の特性を反映したものだと見られる。
問題は、韓国も自動車文化が成熟していくにつれ、今後3~4年以内に日本の輸入車消費パターンを追う可能性がある、ということだ。もちろん、輸入車会社の地域別マーケティング・価格戦略および両国間における消費者の好みの差などにより、画一的な展望はできない。しかし、車に対する理解度が高く、実利を徹底的に計算して購入する日本の消費者の消費パターンを分析すれば、実利や経済的観点から輸入車の購入を考える韓国の消費者についても、参考になり得るという。
■韓国はベンツ、日本はフォルクスワーゲンが販売第1位
今年1~2月の累積販売を見ると、韓国はメルセデス・ベンツが2740台で第1位、続いて2位はBMW(2004台)、3位はフォルクスワーゲン(1527台)だ。これに対し日本は、フォルクスワーゲンが6540台で圧倒的第1位を占め、2位はベンツ(3720台)、3位はBMW(2918台)だ。
日本の自動車市場の規模が韓国より3・6倍も大きいことを考慮に入れず、ブランド別の絶対販売量だけを比較してみても、面白い結果が現れる。価格は比較しなかった。23日現在の為替レート(100円=1260ウォン)で比較すると、韓日間の価格差は無視しても構わない水準だからだ。
フォルクスワーゲンの場合、日本での販売量がはるかに多い。ポロ、ゴルフといった中身重視の中小型車に対する日本人の人気が高いことが、その理由だ。準中型ハッチバックのゴルフは、日本で1~2月の累積だけでも4201台が売れており、日本最高のベストセラー輸入車となっている。
プジョーやボルボも、日本では非常に人気があるブランドだ。プジョーは、韓国で同じ期間に186台が売れたのに対し、日本では680台が売れた。プジョー207のような小型車は、韓国では31台しか売れなかったが、日本では478台売れた。ボルボも、韓国では295台、日本では837台が売れた。日本でボルボは、安全性が高い車だという認識が深い。
私は韓国に赴任する直前まで,赤いゴルフを約10年乗っていたのですが,韓国に来てゴルフを見ることは滅多になかった。韓国人に聞くと,ゴルフは高そうに見えない(実際に大して高くない)ので,乗る意味がないとのこと。
当時,車そのものがステータスで,外車はとりわけ経済力の誇示の意味合いが強かった。ベンツの中でもSクラス,BMWも,日本で人気の3シリーズは少なく,5とか7ばかり。
そして,クラシックカーを大事に乗るということもない。古い外車に乗っているのは,昔は羽振りがよかったが今を落ちぶれていたということを表してしまうので,かえって恥ずかしいんだそうです。
ただ,新聞報道のように最近はフォルクスワーゲンもずいぶん増えてきました。見栄のためではなくて,自分の好きな車に乗るという傾向が強くなっているのでしょう。記事の言うところの「車文化の成熟」でしょうか。
90年代前半,韓国人に言わせると売国奴の呉善花氏が,「韓国の車は黒ばかり。赤や黄色の車は,水商売だと思われる」というようなことを『スカートの風』だかに書いていました。実際,韓国に来てみると,確かに黒い車が多かった。それだけでなく印象的だったのは,スポーツタイプが少なかったこと。ほとんどがセダンでした。
今,ホテルの最上階から下界を見下ろすと…。車の色はけっこう多彩です。派手な原色の車が目につきます。しかし,よくよく見ると,原色の車の多くはバスとタクシー,そして営業車。バスは,赤,青,緑の色分けで,近距離か遠距離かを表している。タクシー(一般)は日本よりもカラフルで,車全体がオレンジだったりブルーだったり。
しかし,チャガヨン(自家用)は,やはり地味ですね。昔より黒が減り,白が増えた感じはしますが。シルバー系の色も多いけれど,赤や黄色,青という原色系は依然として少ないようです。ただ,昔よりワンボックスやジープタイプは増えている。外車が増えたのも確かです。
外車については何か月が前にこんな記事があった。(朝鮮日報4月4日)
「ゴルフ」など中型・小型車の販売がじわじわと増加…日本を後追い
日本では中型・小型車の販売が1位
韓国では中大型車が人気だが、専門家らは「版図に変化の兆し」
韓国と日本の輸入車ブランド別販売および人気車種を比べてみると、輸入車に対する両国の好みの特性はもちろん、韓国の輸入車市場の未来を見通すことができる。
韓国・日本の輸入車市場は、自動車の高級化の水準として見る場合、双方いずれも「先進市場」に属する。しかし販売車種を分析してみると、日本は大衆車やプレミアムブランドの小型車が多く売れる「ヨーロッパ・先進国型市場」であるのに対し、韓国はプレミアムブランドの中大型車が集中的に売れる「中国・開発途上国型市場」の特性を示している。これは、輸入車が身分を誇示する手段として大きく活用されている韓国社会の特性を反映したものだと見られる。
問題は、韓国も自動車文化が成熟していくにつれ、今後3~4年以内に日本の輸入車消費パターンを追う可能性がある、ということだ。もちろん、輸入車会社の地域別マーケティング・価格戦略および両国間における消費者の好みの差などにより、画一的な展望はできない。しかし、車に対する理解度が高く、実利を徹底的に計算して購入する日本の消費者の消費パターンを分析すれば、実利や経済的観点から輸入車の購入を考える韓国の消費者についても、参考になり得るという。
■韓国はベンツ、日本はフォルクスワーゲンが販売第1位
今年1~2月の累積販売を見ると、韓国はメルセデス・ベンツが2740台で第1位、続いて2位はBMW(2004台)、3位はフォルクスワーゲン(1527台)だ。これに対し日本は、フォルクスワーゲンが6540台で圧倒的第1位を占め、2位はベンツ(3720台)、3位はBMW(2918台)だ。
日本の自動車市場の規模が韓国より3・6倍も大きいことを考慮に入れず、ブランド別の絶対販売量だけを比較してみても、面白い結果が現れる。価格は比較しなかった。23日現在の為替レート(100円=1260ウォン)で比較すると、韓日間の価格差は無視しても構わない水準だからだ。
フォルクスワーゲンの場合、日本での販売量がはるかに多い。ポロ、ゴルフといった中身重視の中小型車に対する日本人の人気が高いことが、その理由だ。準中型ハッチバックのゴルフは、日本で1~2月の累積だけでも4201台が売れており、日本最高のベストセラー輸入車となっている。
プジョーやボルボも、日本では非常に人気があるブランドだ。プジョーは、韓国で同じ期間に186台が売れたのに対し、日本では680台が売れた。プジョー207のような小型車は、韓国では31台しか売れなかったが、日本では478台売れた。ボルボも、韓国では295台、日本では837台が売れた。日本でボルボは、安全性が高い車だという認識が深い。
私は韓国に赴任する直前まで,赤いゴルフを約10年乗っていたのですが,韓国に来てゴルフを見ることは滅多になかった。韓国人に聞くと,ゴルフは高そうに見えない(実際に大して高くない)ので,乗る意味がないとのこと。
当時,車そのものがステータスで,外車はとりわけ経済力の誇示の意味合いが強かった。ベンツの中でもSクラス,BMWも,日本で人気の3シリーズは少なく,5とか7ばかり。
そして,クラシックカーを大事に乗るということもない。古い外車に乗っているのは,昔は羽振りがよかったが今を落ちぶれていたということを表してしまうので,かえって恥ずかしいんだそうです。
ただ,新聞報道のように最近はフォルクスワーゲンもずいぶん増えてきました。見栄のためではなくて,自分の好きな車に乗るという傾向が強くなっているのでしょう。記事の言うところの「車文化の成熟」でしょうか。
愛国心とステータスと懐具合の結果でしょうか?
貧乏人お断りだそうで。
びっくり。
自家用車のナンバープレートが緑から白に変わりつつあるのは、なんか安心します。
こういった日韓の比較話は面白いです。
また書いてください。
モータースポーツが発展するといいな
主題のとおり、小型車の割合が桁外れに小さくて、まず見つからないことが印象的でした。
燃費が良い小型車や、税の優遇制度がないのかと思って、こちらの方に尋ねたら、そうではないとのこと。。。
『なぜですか?』と聞いたら
『だって、立派な大人があんな車に乗ったらみっともないじゃないですか。』とのこと。
私が通勤時に文庫本をもって出勤していたら、『いいですねー。日本はそういったいつでも持ちあるけるかわいいサイズの本があって。。。』とのこと
私が『そうですね。韓国にはないですね。このサイズの本は、、、なぜですか?』と聞くと、
『だって、恥ずかしいじゃないですか、そんな小さな本を持って歩くのは、、、本はやっぱりこう大きくて、立派じゃないと、、』とのこと、、、どっちなんだよ。
登る山は、東京で言えば高尾山(599m)程度の山でも、
『これからエベレストでも上るんですか?』というような、正に文字通りのつま先から頭のてっぺんまでハイスペック装備を決めている。。。
なんにせよ、最初からびしっと最高級の形式を整える傾向があるようです。
その後,ホンダレジェンドのOEMとか,ベンツと提携したチェアマンとか…
帰国前はエキースでしたね。
>ミニクーパー
韓国で見かけた記憶がありません。小型車と大型車,外車では,ホテル前でのベルボーイの対応が露骨に違うという話も聞きました。
>F1
情報ありがとうございます。10月開催予定ですね。観客が集まるかどうか気になります。
>小型車
小さいテレビ,冷蔵庫,クーラーも「恥ずかしい」ようです。
ただ,韓国の山は低くても手強いですよ。登山靴は必須と思います。
理由は「入管管理法76条」だとか。
こうなると入国できる人はずいぶん減るような。
彼女が何を言ったところで韓国人は聞く耳持たんでしょうな。
対象外です。
逆に、日本から韓国に帰化した人間が日本の悪口を言っても誰も相手にしないでしょう。
人間の情とはそういうものです。