韓国語でメガネのことをアンギョンといいます。日本語は眼鏡を訓読みしますが,韓国語は訓読みがないのでそのまま音読み。日本語式に読めばガンキョウです。
韓国はメガネが安い。
駐在していたころ,日本から目の悪い出張者がくると,メガネをつくることを勧めていました。日本への帰任が決まったとき,自分自身もメガネを二つ作りました。私は近眼かつ乱視,そこへ最近は老眼が加わって三拍子揃ってしまった。自動車を運転したり遠くを見たりするのにちょうどよいメガネでは,読書ができない。それで弱めのメガネもつくって,二つを使い分ける。不便なものです。
3年前につくった二つのうち一つ,読書用のほうをひどく傷つけてしまったので,今回の出張で作り直すことに。南大門近くの,前に買ったのと同じ店に行きました。
「アルマンパッコジュセヨ」(レンズだけ替えてください)
韓国語でレンズのことをアルといいます。日本語にいえば「タマ(球/玉/弾)」。卵(玉子)も「アル」,銃の弾も「アル」,金玉も「プルアル」で「アル」。小さくて丸いものをいうようで,薬の錠剤などを数えるときの助数詞(錠/粒)も「アル」です。
「バイアグラ,タソダルジュセヨ」(バイアグラ5粒ください)
のように使います。
さて,3年前とは店の人は変わっていましたが,データはコンピューターに残っていたので話が早い。検眼もあっと言う間に終わります。不安になったので確認することに。
「視力はどのぐらい出てますか」
「これはトッポギですから遠くは見えませんよ」
(トッポギ? それって虫眼鏡の意味だよな。まさか凸レンズじゃあるまいな)
私はあくまでも近視用の弱いものを作りたいのですね。少しばかり韓国語でやりとりしたけれど,相手はトッポギ,トッポギと言って要領を得ない。ま,手元の本の文字ははっきり読めたのでよしとしました。(あらためて調べるとトッポギは虫眼鏡以外に老眼鏡の意味もありました)
「いくらですか」
「レンズはマノン(1万ウォン)からあります」
今のレートで800円ちょっと! さすが韓国です。結局,3回圧縮した薄型強化プラスチックレンズにしたので,レンズだけで6万ウォン(5000円ほど)。それでも日本よりはかなり安いでしょう。
30分ぐらいでできると言われましたが,その間に夕食を食べて,閉店時間の夜10時ごろにとりに行くことに。
ふと店内を見ると,アイスクリーム屋さんにあるような大型の冷凍庫がおいてあります。
(アイスクリームも売っているのかな?)
韓国には,いろんな組み合わせのお店があります。肉屋でたばこを売っていたり,クリーニング屋でアイスクリームを売っていたり。
「あ,これ,ご自由に召し上がってください」
なんと,待ち時間にお客さんに提供するための,サービス用のアイスクリームだったんですね。
目の悪い方は,ソウルにいらしたらメガネをつくることをお勧めします。アイスも食べられるし。
韓国はメガネが安い。
駐在していたころ,日本から目の悪い出張者がくると,メガネをつくることを勧めていました。日本への帰任が決まったとき,自分自身もメガネを二つ作りました。私は近眼かつ乱視,そこへ最近は老眼が加わって三拍子揃ってしまった。自動車を運転したり遠くを見たりするのにちょうどよいメガネでは,読書ができない。それで弱めのメガネもつくって,二つを使い分ける。不便なものです。
3年前につくった二つのうち一つ,読書用のほうをひどく傷つけてしまったので,今回の出張で作り直すことに。南大門近くの,前に買ったのと同じ店に行きました。
「アルマンパッコジュセヨ」(レンズだけ替えてください)
韓国語でレンズのことをアルといいます。日本語にいえば「タマ(球/玉/弾)」。卵(玉子)も「アル」,銃の弾も「アル」,金玉も「プルアル」で「アル」。小さくて丸いものをいうようで,薬の錠剤などを数えるときの助数詞(錠/粒)も「アル」です。
「バイアグラ,タソダルジュセヨ」(バイアグラ5粒ください)
のように使います。
さて,3年前とは店の人は変わっていましたが,データはコンピューターに残っていたので話が早い。検眼もあっと言う間に終わります。不安になったので確認することに。
「視力はどのぐらい出てますか」
「これはトッポギですから遠くは見えませんよ」
(トッポギ? それって虫眼鏡の意味だよな。まさか凸レンズじゃあるまいな)
私はあくまでも近視用の弱いものを作りたいのですね。少しばかり韓国語でやりとりしたけれど,相手はトッポギ,トッポギと言って要領を得ない。ま,手元の本の文字ははっきり読めたのでよしとしました。(あらためて調べるとトッポギは虫眼鏡以外に老眼鏡の意味もありました)
「いくらですか」
「レンズはマノン(1万ウォン)からあります」
今のレートで800円ちょっと! さすが韓国です。結局,3回圧縮した薄型強化プラスチックレンズにしたので,レンズだけで6万ウォン(5000円ほど)。それでも日本よりはかなり安いでしょう。
30分ぐらいでできると言われましたが,その間に夕食を食べて,閉店時間の夜10時ごろにとりに行くことに。
ふと店内を見ると,アイスクリーム屋さんにあるような大型の冷凍庫がおいてあります。
(アイスクリームも売っているのかな?)
韓国には,いろんな組み合わせのお店があります。肉屋でたばこを売っていたり,クリーニング屋でアイスクリームを売っていたり。
「あ,これ,ご自由に召し上がってください」
なんと,待ち時間にお客さんに提供するための,サービス用のアイスクリームだったんですね。
目の悪い方は,ソウルにいらしたらメガネをつくることをお勧めします。アイスも食べられるし。
翌日、南大門の日本語のできる眼鏡屋で安く作りましたが、一週間経たずにフレームが折れました。断面を見るといつ折れてもおかしくない強度でした。こういうフレームばかりではないですが、ご参考まで。
一般的に,眼鏡は消耗品と思われているので,強度はあまり重視しないのかもしれません。