
写真:メッシのタトゥー(the World)
現在、国会でLGBT(Q)差別禁止法(理解増進法?)が議論され、性自認や性的指向についての差別がクローズアップされています。
一方、外国人を二人、身内に抱えるわが家は、「外国人差別」にさらされています。
今年、初めての子どもができた四女の夫はスウェーデン人。家が手狭になったので、転居を検討しているとのこと。今は2DKですが、3LDKのマンションに引っ越したいんだそうです。
「でも、物件が少ないの」
「3LDKだから?」
「じゃなくて、外国人可のところが少ないんだよ」
「まだ改善されていないんだね」
30年ほど前、仕事で韓国人アルバイトをたくさん雇っていた時、外国人のアパート探しが大変だということは聞いていました。
何人かの身元保証人になったこともありました。
でも、大家さんが外国人を嫌がるのには、理由がありました。
特にアジア系の外国人は、1人だといっていたのに、知らないうちに4人も、5人も連れてきて同居するとか、たくさん友だちを呼んで、深夜まで騒ぐとか。
中国人の場合、キッチンを汚す、というのもありました。中国式だと、食材のくずを床に落とすんだそうです。
そして、家賃を滞納したまま突然帰国するケースも。
私が保証人になっていた韓国人の場合、家賃は払って行ったようですが、帰国後数か月経って、税務署から電話がかかってきた。住民税を滞納したまま連絡がとれないというのですね。
ほかにも、帰国直前に固定電話の国際電話をかけまくって、10数万円の電話料金を踏み倒した、なんていうケースを聞いたこともあります。
トラブルがあったとき、言葉がうまく通じないというのも、大家さんが外国人を忌避する理由の一つでしょう。
日本人だって、悪い人はけっこういるし、外国人だってなんの問題も起こさない人が多いはずなのに…。
身内のもう一人の外国人(3女の夫、フィリピン人)の場合、来日して1年半経っていますが、まだ国際免許がとれない。
いろんな書類が必要で、「書類不備」を理由に申請そのものが受け付けてもらえない。また、免許センターの受付時間が短いので、1日に10人ちょっとしか申請できない。娘夫婦は、毎回、始発に乗って出かけていきます。
医療機関も、外国人お断りのところが多い。英語のできる医師、看護師がいないというのがその理由です。
D(三女の夫)の場合、体にタトゥーを入れているので、それによる差別もあります。
まず、温泉、プールがダメ。
これは差別じゃないかもしれないけど、MRI(磁気共鳴画像)が受けられないとも言われています。タトゥーをしていると、その部分が発熱してしまうんだそうです(ただ、ネットでは「大丈夫」と言っている人もいます)。
最近知った、もう一つの「タトゥー差別」は「生命保険に入れない!」というもの。
娘が「ほけんの窓口」で聞いたところ、「タトゥーがあっても入れる保険会社は1社しかない」。しかも、大きかったり、「怖い絵柄」のものはダメ(!)なんだそうです。
表向きの理由は、「タトゥーを入れていると病気になるリスクがあがる」ということらしいですが、「反社会的勢力との関係が疑われる」というのが本音ではないでしょうか。
Dの場合、大きくて、しかもけっこう怖い絵柄なので、生命保険はあきらめるしかないようです。
この件に関しては、娘が自分のブログにくわしく書いているので、そちらをお読みください。
夫が生命保険に入れなかった話。
なお、四女の賃貸物件は現在、審査中。
Dの国際免許申請は本日、受理されました。しかし、外国人用の試験は9月まで予約が一杯とのこと。この処理能力の低さも、「差別」の一つのように感じます。
外免切替の高い壁
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