韓国便り～たばこ

　前回の出張からまだ間がないのですが，また韓国に行きました。

　直前に飛行機を予約したので，いつものアシアナ航空は満席。やむを得ず，経営危機が取り沙汰されているＪＡＬに乗りました。ＪＡＬはアシアナに比べて値段が高いし，食事が冷たい（寿司）し，客室乗務員の年齢も高い…。いろんな理由で避けてきたのですが…。

　成田空港は，いつもと違って第二ターミナル。出発前に一服しようと思って，喫煙ルームの表示を探すが，見当たらない。「喫煙ルームは６６番ゲートにあります」という表示を見つけました。自分がいた６１番ゲート付近から，「動く歩道」に乗ってその方向に向かいますが，いけどもいけども６６番ははるか先。着いてみると空港の一番端っこなのでした。

（前はこんなに歩かされたっけ？）

　第二ターミナルを使うのは久しぶりなので確かなことはわかりませんが，最近，喫煙ルームの数が減ったのかもしれません。一服したあと，来た道を引き返すのですが，動く歩道は一方通行。すでに搭乗が開始されているので小走りになります。「喫煙者の運動不足を解消させてくれよう」という嬉しい配慮を感じます。

　最近，喫煙者に対する弾圧がいよいよ厳しくなってきています。私鉄や地下鉄に続き，ＪＲ東日本のホームが全面禁煙になってすでに久しい。新幹線も全面禁煙の車両が増えてきました。新幹線の新型車両には隔離収容施設が儲けられていますが，これが狭い。西大門刑務所で見た，拷問用の小部屋（というか箱）を思い出します。

　そして空港も，以前は屋外の一定のスペースに灰皿がおかれているだけだったのに，今ではブースになっています。なんで外に出てまで隔離されなきゃならないのか。日本列島は，喫煙者にとって収容所群島化しつつあるようです。

　一方で，物理的な迫害に加え，経済的な迫害が画策されています。２９０円だったキャスターマイルドが一気に４１０円に値上げされるというのですね。

　ところがどっこい，私は海外出張のたびに免税で２カートンずつ仕入れて来ますので，家には常に＠１９０円の在庫がある。痛くも痒くもありません。

　こんな日本を離れ，韓国に来るとほっとします。屋内の禁煙はかなり強化されてきたとはいえ，屋外ではまだ自由を謳歌できます。空港は，喫煙者用にキムチの瓶の灰皿がおいてありますし，オフィスのあるビルは，非常階段が喫煙スペース。隔離施設内で吸うのとは気分が違います。

　韓国で喫煙者の自由が末永く保証されることを願います。