タイの治安はまだ落ち着いていません。私の会社の事務所が入っているビルも,流れ弾でガラスが割れたりしている。死傷者も日を追って増えている。そのせいで,ゴールデンウィーク明けに予定されていたタイ出張は中止になりました。
本場のタイ料理はおあずけになって残念だなあと思っていたところ,週末の代々木公園で「タイフェスティバル」があるという情報を得ました。代々木公園では,ときどきいろいろな国の「フェスティバル」をしていて,お国料理の屋台が並ぶとは噂で聞いていましたが行ったことはなかった。
土曜日のお昼時,代々木公園に出かけます。夏を思わせる暑さ,公園は犬の散歩をする人,キャッチボールやフリスビーに興じる若者,ダンスの練習をする大学生のサークル,トランペットの練習をする人…。いろんな人が憩っています。
その中で目を引いたのが,年配のおじさんが連れているボーダーコリー。なんとキャッチボールをしているんですね。
おじさんが手に持っているのは直径20センチぐらいのゴムボール。犬は伏せの姿勢で待ち構える。おじさんが犬に向かってボールを投げると,ジャンプ一番! 2メートルぐらいの高さのところで,ボールを鼻先でつつく。跳ね返されたボールは正確におじさんの手許に戻ります。そしてこれを何度も繰り返す。
その技があまりにも見事なので,通りがかりの人も足をとめて見ほれています。おじさんと犬は,たぶんに周囲の視線を意識していて,かなり得意気です。
少し前に,「キャッチボールをするのは人間だけ」と書きましたが,この犬は明らかに「遊び」を理解し,楽しんでいる。前言を撤回しないといけないようです。
さて,代々木公園は広い。相当歩いたのに「タイフェスティバル」らしき一画が見当たらないので,売店で聞くと,公園の南側,道路をはさんだ向こう側だということです。陸橋をわたると,大変な人込みが見えてきた。陸橋の階段も,屋台で買ったタイ料理を食べる人々で占拠されています。
屋台は30軒ぐらいあるでしょうか,首都圏の,というよりは全国の名だたるタイ料理の店が出店しているようです。ただ,人気には差があって,長蛇の列が出来ている店もあれば,あまり人が来なくてしきりに客引きをしている店もある。
まずは缶ビールのシンハー(400円)を買って,お店を一つ一つ見て回ります。あまり列のできていない店でカイヤーン(タイ風焼き鳥,2本300円)を買う。人込みをかき分けて進んでいくと,私がいつも行く会社近くのタイ料理の店の屋台もありました。
どこもおいしそうだし,何十分も並ぶのは嫌なので,列の短めのところで「ガパオ(バジル炒めかけごはん,500円)」を買いました。相当に辛い。野外ステージではタイの伝統的な踊りが始まっています。席はぎっしりなので,立ち見です。
12時を過ぎると,会場はいちだんと混んできます。いろいろあるフェスティバルの中で,「タイ」はとりわけ人気のようです。人口密度が限界を越えてきたので,そろそろ引き上げることに。
出口に向かうとき,そよ風の中に「異臭」が混じっているのに気づきました。
(もしや…)
そのにおいのルーツはタイ特産フルーツのお店でした。
(トゥリアン(ドリアンのタイ語式発音)だ!)
フルーツの女王,マンゴスチンと並んで,ドリアンがずらりと並んでいます。ドリアンを「魔王」と呼んだのは,東海林さだおだったでしょうか。とにかくその強烈で独特なにおいのために,タイのホテルでは持ち込み禁止になっているところも多い。
私は,その昔,マレーシアの在来市場で一切れだけ食べたことがあります。家族みなで市場を見物していたときにリヤカーで売っているドリアンを見つけ,私だけが食べたいと主張したが容れられず,あきらめようとしていたところ,売っていたお兄さんが,一切れだけ試食させてくれたのでした。とにかくあまりに強烈なにおいのせいで,味のほうは印象が薄い。
しかし,その後ネットでいろいろな人の感想を読んでみると,においを我慢すれば,味はけっこううまいらしい。なんといっても「果物の王様」ですから。いつか,また挑戦しようと思っていたのでした。
値段を見ると,一切れ500円。
(高い…。ガパオと同じ値段か)
けれども思い切って買いました。パックに入ったドリアンはセラフィンに包まれていて,手が汚れないようになっている。色は薄黄緑。持ち上げてみると相当に柔らかい。
思い切ってかぶりつきました。
(…)
例の排泄物系の匂いがすることはするのですが,意外に気になりません。マレーシアで食べたものより熟し方が足りないのでしょうか。一口では食べられない大きさなので,半分齧りとる。中にかなり大きい種が入っています。匂いではなく味に集中しようと試みます。
(うまい!)
ほのかに甘く,クリームのような舌触り。そして匂いは…。バナナとメロンとウ○コを足して3で割ったような感じと言えましょうか。勢いが肝心だと思ったので,立て続けに残った半分も頬張りました。今度はにおいをほとんど気にせず味わえました。
(再挑戦してみてよかった!)
やはり,一度では好きになれない食べ物もあきらめずに挑戦を続けるうちに,その真価を理解することができるものです。とても満足して代々木公園をあとにします。
ところが…。
ドリアンは食べたあとがこわい。ふとした拍子にゲップが出るのですが,これがもう完全にオナラの臭いなのです。ゲップがでそうなときは,こらえることをお勧めします。
本場のタイ料理はおあずけになって残念だなあと思っていたところ,週末の代々木公園で「タイフェスティバル」があるという情報を得ました。代々木公園では,ときどきいろいろな国の「フェスティバル」をしていて,お国料理の屋台が並ぶとは噂で聞いていましたが行ったことはなかった。
土曜日のお昼時,代々木公園に出かけます。夏を思わせる暑さ,公園は犬の散歩をする人,キャッチボールやフリスビーに興じる若者,ダンスの練習をする大学生のサークル,トランペットの練習をする人…。いろんな人が憩っています。
その中で目を引いたのが,年配のおじさんが連れているボーダーコリー。なんとキャッチボールをしているんですね。
おじさんが手に持っているのは直径20センチぐらいのゴムボール。犬は伏せの姿勢で待ち構える。おじさんが犬に向かってボールを投げると,ジャンプ一番! 2メートルぐらいの高さのところで,ボールを鼻先でつつく。跳ね返されたボールは正確におじさんの手許に戻ります。そしてこれを何度も繰り返す。
その技があまりにも見事なので,通りがかりの人も足をとめて見ほれています。おじさんと犬は,たぶんに周囲の視線を意識していて,かなり得意気です。
少し前に,「キャッチボールをするのは人間だけ」と書きましたが,この犬は明らかに「遊び」を理解し,楽しんでいる。前言を撤回しないといけないようです。
さて,代々木公園は広い。相当歩いたのに「タイフェスティバル」らしき一画が見当たらないので,売店で聞くと,公園の南側,道路をはさんだ向こう側だということです。陸橋をわたると,大変な人込みが見えてきた。陸橋の階段も,屋台で買ったタイ料理を食べる人々で占拠されています。
屋台は30軒ぐらいあるでしょうか,首都圏の,というよりは全国の名だたるタイ料理の店が出店しているようです。ただ,人気には差があって,長蛇の列が出来ている店もあれば,あまり人が来なくてしきりに客引きをしている店もある。
まずは缶ビールのシンハー(400円)を買って,お店を一つ一つ見て回ります。あまり列のできていない店でカイヤーン(タイ風焼き鳥,2本300円)を買う。人込みをかき分けて進んでいくと,私がいつも行く会社近くのタイ料理の店の屋台もありました。
どこもおいしそうだし,何十分も並ぶのは嫌なので,列の短めのところで「ガパオ(バジル炒めかけごはん,500円)」を買いました。相当に辛い。野外ステージではタイの伝統的な踊りが始まっています。席はぎっしりなので,立ち見です。
12時を過ぎると,会場はいちだんと混んできます。いろいろあるフェスティバルの中で,「タイ」はとりわけ人気のようです。人口密度が限界を越えてきたので,そろそろ引き上げることに。
出口に向かうとき,そよ風の中に「異臭」が混じっているのに気づきました。
(もしや…)
そのにおいのルーツはタイ特産フルーツのお店でした。
(トゥリアン(ドリアンのタイ語式発音)だ!)
フルーツの女王,マンゴスチンと並んで,ドリアンがずらりと並んでいます。ドリアンを「魔王」と呼んだのは,東海林さだおだったでしょうか。とにかくその強烈で独特なにおいのために,タイのホテルでは持ち込み禁止になっているところも多い。
私は,その昔,マレーシアの在来市場で一切れだけ食べたことがあります。家族みなで市場を見物していたときにリヤカーで売っているドリアンを見つけ,私だけが食べたいと主張したが容れられず,あきらめようとしていたところ,売っていたお兄さんが,一切れだけ試食させてくれたのでした。とにかくあまりに強烈なにおいのせいで,味のほうは印象が薄い。
しかし,その後ネットでいろいろな人の感想を読んでみると,においを我慢すれば,味はけっこううまいらしい。なんといっても「果物の王様」ですから。いつか,また挑戦しようと思っていたのでした。
値段を見ると,一切れ500円。
(高い…。ガパオと同じ値段か)
けれども思い切って買いました。パックに入ったドリアンはセラフィンに包まれていて,手が汚れないようになっている。色は薄黄緑。持ち上げてみると相当に柔らかい。
思い切ってかぶりつきました。
(…)
例の排泄物系の匂いがすることはするのですが,意外に気になりません。マレーシアで食べたものより熟し方が足りないのでしょうか。一口では食べられない大きさなので,半分齧りとる。中にかなり大きい種が入っています。匂いではなく味に集中しようと試みます。
(うまい!)
ほのかに甘く,クリームのような舌触り。そして匂いは…。バナナとメロンとウ○コを足して3で割ったような感じと言えましょうか。勢いが肝心だと思ったので,立て続けに残った半分も頬張りました。今度はにおいをほとんど気にせず味わえました。
(再挑戦してみてよかった!)
やはり,一度では好きになれない食べ物もあきらめずに挑戦を続けるうちに,その真価を理解することができるものです。とても満足して代々木公園をあとにします。
ところが…。
ドリアンは食べたあとがこわい。ふとした拍子にゲップが出るのですが,これがもう完全にオナラの臭いなのです。ゲップがでそうなときは,こらえることをお勧めします。
臭いはともかく甘さがちょっときつかった。
ソウルのスーパーでは1つ10万ウォンくらいだったかな?
値段からするとマンゴーに軍配を上げたい。
わずかに食べつくせなかった残りを、軒下にだしておきましたが、普段はあっというまに片付けてくれる野良猫も手を出さないすごさでした。
自分自身が生ごみのポリバケツになったような気がします。
そもそも食べ物ではありませんが、むかしペヨーテというサボテンを食べたことがあります。
苦く、青臭く、食べることそのものがかなり苦痛です。
仕方なく、牛乳で割って見たり、酒を注いで見たり、ヨーグルトに混ぜてみたりして、やしの実くらいもあるサボテンを何とか食べきることができました。
が、問題はやはりゲップが猛烈に青臭かったです。
(何故そんなものを食べる気になったかは秘密です。)
ペヨーテ^^
で、その後、どうなりました?
それとも好奇心が旺盛なだけ? こわいもの見たさ?
この点,韓国人は食に対する好奇心が欠けているような気がします。自分が馴染んだ食べ物しか手を出さない人が多いです。
〉臭豆腐
私は香港,台湾でそれぞれ一回食べましたが,臭いは大したことなかったです。マイルドなものだったのかもしれません。
〉マンゴー
マンゴーはドリアンほど高くはなく,味はフルーツの王道を行く正統的なもの。万人好みですね。
〉シュールストレミングス
未経験です。噂ではすごいらしいですね。
〉ペヨーテ
健康にいいといって,アロエを食べたことがありますが,お世辞にもおいしいとは言えませんでした。
〉Unknownさん
一回であきらめないでください。私が好きな犬鍋も,その味がわかったのは三度目でした。
ペヨーテ、、、じつは期待した効果はまったくなく、青臭いゲップになやまされただけでした。残念。。。
どうも、産地、生育状態にかなり左右せれて個体差が大きいらしく、原産地のメキシコ産のうん十年物はかなり利くらしいです。。。。。
高木正雄です。
私の「くさいものバイブル」である。
発酵食品礼賛
小泉武夫 文春新書
によれば、
(この書籍ものすごく面白いです。もし機会がありましたら御一読を、、、)
ホンオなども当然として紹介されていますが、究極の発酵食品のその1として(その2がシュールストレミングス)、イヌイットの発酵食品”キビヤック”という食べ物が紹介されていました。
故植村直己の大好物で、鳥類の発酵食品だそうです。
食べ方も発酵した鳥類の内臓を肛門から吸い出すという豪快(?)な食べ方ですが、ビタミン、ミネラルの宝庫だそうです。
ソウルにイヌイット料理の専門店ができてら是非行ってみましょう!
……。
サムゲタンに入っているニワトリの肛門は気になりませんが…。
生の豚の子宮を胎児とともにすりつぶしたセキフェに匹敵しますね。
>ソウルにイヌイット料理の専門店ができてら
できないと思いますが…