今回は、例年ある定期的な人事異動と違って、異動の1か月以上前に発令されたので、転勤の準備には十分な時間がありました。
家探しがあまり早すぎても物件が出てないんじゃないか、という考えは甘かった。
3月、4月は転居のシーズン。会社の異動だけじゃなく、学生たちも大挙して田舎から都会に出てきます。
単身赴任用の物件は、動きが早い。事前に二つの業者から大量の物件情報をもらっていましたが、実際に見に行くと、物件はいいほうから次々に埋まっています。
「これ、ちょっと見たいんですが」
「ああ、それは昨日決まったばかりで…」
というものが多く、よりどりみどりだと思っていたのが、実際に見に行ける物件はそれほど多くない。
結局、二日間に渡った家探しで、みることのできたのは5軒ほどでした。
実は私は海外赴任の経験はあるけれども、国内の転勤はこれが初めて。物件探しにはあまり慣れていません。何軒か回ってみて、家賃の高い安いにはそれぞれ理由があることがわかりました。広さ、新しさ、駅から近さ、向き(窓が南向きか)…
いちばん最初に見たのがとてもよかった(そのかわりやや高い)ので、どうしてもその後に見る物件は、最初のものとの比較になってしまい、印象が悪い。
結局、最寄り駅にも会社にも徒歩10分以内で、新築、1LDKという、少し高い物件に決めました。単身赴任としてはちょっと贅沢な気もしましたが。
ところで、会社で同僚に
「今度の週末はヤサガシだ」
と言ったら、聞き返された。
「大阪で住むイエを探すんだよ」
と言い換えて、やっと通じました。
家探しって、ヤサガシと読むんじゃなかったっけ、と思って辞書を引くと…
まず三省堂国語辞典では、
やさがし【家捜し】いえの中を残らずさがすこと
となっていて、「住む家をさがす」という意味は載っていない。
一方、新明解国語辞典では、
やさがし【家捜し・家探し】 1 家の中をすべて調べて捜すこと 2 俗に、住むべき家や貸家を捜すこと
となっていて、「住む家をさがす」は俗用とされていました。
かといって、「イエサガシ」という見出し語はどちらの辞書にも立てられていない。これは一語とみなされず、複合語扱いだからなのでしょう。
ヤサガシじゃなくてイエサガシと言うほうが普通のようです。
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私は『いえさがし』と言います。
ところで、昨夜行った店が表題の名称でした。
『さかなのいえ』かなとも、ちらっと思いましたが、『うおのや』でした。
まあ、人の名前に比べればわかりやすい方ですね。