犬鍋のヨロマル漫談

ヨロマルとは韓国語で諸言語の意。日本語、韓国語、英語、ロシア語などの言葉と酒・食・歴史にまつわるエッセー。

回復期病院

2018-10-26 23:30:29 | 介護生活

 妻の病状も落ち着き、「急性期病院」ではこれ以上、「治療」することはないので、「回復期病院」(リハビリの専門病院)に移ることになりました。

 そうなることは、本からの知識で分かっていたので、あらかじめネットで候補の病院を探しておきました。

 リハビリ内容の充実度は当然のこととして、頻繁に通うことになることを考えると、場所も重要。家の近く、または私の通勤経路が候補になります。

「都内のほうが、お見舞いにきてもらうのに便利ね」

 本人は、田舎(自宅周辺)より、都心にある病院を希望しているようです。

 急性期病院のソーシャルワーカー(相談員)さんに相談しました。

「病院はお調べになりましたか」

「はい。新宿の初台の病院がいいらしいですね」

「初台ですか…。長嶋茂雄さんが入ったところですね。でも、高いんじゃないですか」

 ネットで調べると、差額ベッド代のかかる個室が多く、1日当たり3万円~10万円!

「高級ホテル並みだ…」

 経済的な問題もありますが、そもそも患者は「都民限定」とのことで、埼玉県民である私の妻は予選落ちでした。

 結局、自宅から車で30分以内のところを2か所、通勤帰りに電車で行きやすいところを2か所、計4か所に絞り、入院している病院から連絡してもらいました。

 リハビリ病院には、妻のように脳血管障害(脳梗塞)もいれば、外傷による身体のリハビリの患者さんもいます。どちらも高齢の方(75歳以上)が大部分。

 三女といっしょに見学して回り、結局、脳血管障害の患者が多く、その中でも比較的若い患者さん(50~60代)がいるところを選びました。

 リハビリの時間は、1日3時間までと決まっていて、これはどの病院も同じ。ただ、リハビリの内容には差があり、妻が入ることに決めたのは、日常生活に復帰するための、調理、洗濯、買い物、公共交通機関の利用までやってくれるそうです。

 リハビリスタッフもみな若々しく、すれちがっても明るく挨拶を返してくれるなど、いちばん感じのよい病院でした。

 見学時に説明を聞くと、昨年の4月にオープンしたばかりで、初台のリハビリ病院から移ってきた人が中心になっているとのことでした。

 幸い、ベッドの空きもあり、転院日も決定。

「いい病院が見つかってよかったね」

「うん、リハビリ、頑張るわ」

 妻も前向きにリハビリに取り組めそうです。


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